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カテゴリ:日常生活
先日、仙台メディアテーク内に入っている「市立図書館」で、何冊か本を借りてきました。 借りられる上限ギリギリの7冊借りてきたので、印象に残った本を紹介したいと思います。 本を借りた日は、帰りの荷物が重かったです。。。
「陸軍の異端児 石原完爾」 小松茂朗著 1991年発行 石原完爾(1889~1949)は、山形県鶴岡市生まれの軍人です。 陸軍幼年学校在学時代、常に首席という、非常に頭脳明晰な人物でしたが、 やや奇行も多かったそうで、本に書いてある「エピソード」や「語録」が非常に面白かったです。
りと様が、印象に残った石原完爾のエピソードを二つ紹介します。 (その1)陸軍幼年学校時代、写生の授業がありました。 石原完爾は、「誰でも描くような、その辺の風景は描きたくない」ということで なんと、自分のを描いて提出し「便所においてわが宝を写す」と題名をつけたそうです。 教官は石原を叱責し、教頭に報告して一見落着したそうです。 (その2)明治43年、韓国の駐屯地に勤務していた石原完爾21歳の時です。
ある浪曲師が、軍隊慰問で韓国各地を巡業中、石原らの連隊を慰問すると連絡がありました。 連隊長は石原に命じました。 「石原少尉、浪曲の〇〇氏が、慰問のため明日の午後2時20分、龍山駅に到着するので出迎えてくれ」 当時、連隊長の命令となれば絶対で、どんなことでも二つ返事で引き受けるのが軍隊の常識でした。 が、石原完爾は、「連隊長殿、〇〇氏といえば、浪曲の元帥であります 自分のような名もなき少尉の出迎えでは失礼かと思うのであります このようなことを自分ごときが申し上げては失礼ではありますが、連隊長じきじきに出迎えられるのがよいと考えるのであります」 と、進言したそうです。 連隊長は、「何を言い出すのか」と思ったそうですが、なかなかの正論なので、 「なるほど、そうか よし、君の意見に従おう」と言い、その翌日、連隊長みずからが浪曲師を出迎えたそうです。 と、いうような「スケールの大きな人物」を思わせるエピソードが満載でした。 興味を持った方がいらっしゃったら、約10日後くらいを目安に(りと様が返却後。。)仙台メディアテーク内の図書館に行ってみてください この本を読んでいて、残念だったこともあります。 石原完爾のエピソードの数々は非常に面白かったのですが、 本の作者が「きっと、石原も〇〇と感じたに違いない」とか、「私(作者)が学生の時には。。」とか、作者の『自分語り』が非常に。。。ウザかったです りと様は、石原完爾のエピソードが読みたいのであって、「アナタ(作者)の話」には興味がないんですけど~(怒) ホントに。。。。伝記やノンフィクションを書く作家は、「自分の見解(妄想)」や「自分語り」を書く暇があったら、一行でも多く事実を書いて欲しいと思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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