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カテゴリ:日常生活
2月に入り、りと様も妊娠五ヶ月目に入りました。 悪阻はだいぶおさまりましたが、食欲は完全には戻っておらず、体が疲れやすくて家事も休み休みだったり、最近は頭痛が頻繁に起きたりと、完全復活とまではいきませんが、そうは言ってもあと五ヶ月で「中のヒト」は出てくるわけで・・・ そういうわけで、あまり頻繁に外出は出来ないので、以前デパートの古本市で購入して本棚に眠ったままになっていた「生きてん母ちゃん(昭和55年発行)」という本を読みました。 これは、十四人の子を残し、脊髄癌のため39歳の若さで亡くなった「母ちゃん」の記録です。
本の内容は、「母ちゃん」が闘病中に記者が取材して、当時の「女性セブン」に連載していたレポをまとめた形式のものです。 りと様が、この本で一番印象に残ったシーンを紹介します。 末期癌(余命・一年は持たないという診断)で治療法がなく、さらに経済的打撃と14人の子を置いて入院するのが気がかりという理由から、家で療養していた「母ちゃん」の元に、ある時、とんかつ店に住み込みで働いていた三番目の息子が、「自分が看病する」と家に戻って来たそうです。 とんかつ店で働いたおかげで、少しは料理を覚えたから「母ちゃんのかわりに自分が炊事をする」と言ったそうです。(当時、14人の子供のうち、1~7番目は男の子で、女の子の一番上は小学校低学年でした。) だが、「母ちゃん」は、「気持ちはうれしいばってん、自分の人生を母ちゃんのために犠牲にしたらいけん。 男は仕事がたいせつなんやから。」と、迷わず勤め先に帰したそうです。 これとは別に、野口英世の生涯が書いてある「遠き落日(渡辺淳一著)」という本がありますが、ここに出てくる野口英世の母(野口シカ)と英世の弟(野口清三)のエピソードも印象的です。 英世の弟は、小学校を出たあとに会津若松の酒造店に勤めたそうですが、ある時、奉公がつらいと猪苗代の実家まで逃げ帰って来たそうです。 すると、母・シカは、「男は首でも刎ねられるとき以外、泣くものではない」と叱りつけ、その夜のうちに若松へ追い返したそうです。 そして、戻った英世の弟は、その後は真面目に勤めたそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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