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記憶に残っているのは晩年、祖母が寝ているベッドに登って遊んでいて目が合った時、怖い顔をして睨んでいたことです。 祖母と話したり遊んだりした記憶は全くありません。 いつか娘が私に抱っこをねだって甘えてる姿をみた母が「いいな~婆ちゃんも抱っこしてもらいたいな。」と言ったので、私「ひょっとして、(祖母に)抱っこされたことないの?」と、聞いたらその通りでした。 病弱だったため、「自分の身体が一番」で、子供にまで気がまわらなかったそうです。 ただ、父親(祖父)がそれ以上に優しかったから…と、言ってました。 祖父も晩年は体調を崩しがちで、今の母の年齢より若い七十三歳で亡くなりました。 母はこの祖父のことを非常に恋しがっていて「終戦直後に人(兄弟や親戚)の世話をしすぎたから自分の命を縮めたんだ。世話をしてやった人間たちは皆、恩知らずだ。」と、繰り返し言ってました。 祖父は、私が小学四年生の時に亡くなったので、祖母と違って一緒に散歩したり二人で話をした思い出が結構あります。 記憶にある祖父は「恩にきせるような人間ではなかった」と言えます。 性格なのか?育った環境なのか?思い込みなのかは分かりませんが、故人の名誉を歪める発言は残念なことです。 昔、母の実家の近所に住んでいた方からの手紙を目にしましたが、祖父のことを「お話好きの穏やかなおじ様」と書かれていて、子供の頃にあの世へ逝った祖父に再会した気分になり、嬉しかったです。 人間、年をとると筆まめになる人もいるようで、手紙をくださった方も母が実家のお墓参りをした時に偶然会った昭和初期生まれの女性でした。 返事をだすとまた手紙をくださる…とのことで、母は「気が重い」と言ってました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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