苦難に耐えてこそ
今日も、手に取った本から学んだ (ふっと心が軽くなる)〔 禅の言葉 〕 石飛博光と鴻風会・書 永岡書店出版 *:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆☆ 〔 雪裡梅花只一枝 〕 せつりのばいかただいっし = 苦難に耐えてこそ、真実をつかむことができる = 道元禅師の師・如浄のことばより (正法眼蔵) 如浄のことばは 「仏が凡夫としての眼を失った時(悟りを得たとき)、雪の中に一枝の花が香る。いまはどこも茨だらけだが、春風が吹けば梅の花が一斉に咲き乱れるだろう」 というような意味です。 この梅花は、「 悟り 」の象徴であり、仏そのものをさしてもいます。 これを受けて道元禅師は、「正法眼蔵」の中で、 「而今すでに雪裡の梅花まさしく如来の眼睛なりと正伝し承当す」と述べています。 「眼睛」はひとみのこと 「承当」は受け継ぐこと 雪の中の梅花は仏の悟りの眼そのものであることをしっかり伝え継いでいきます、と言うのです。 そうしてみると如浄のことばは、 「 いまはみな蕾もなく茨だらけだが、 やがていっせいに花を咲かせる(悟りを開く)だろう、 その花にこそ真実があるのだ。 」 と述べながら、仏道を歩む弟子たちへの励ましでもあったことがわかります。 冬の厳しさに耐えてこそ、梅は香しい花を咲かせます。 私たちにとっては、苦難を重ねて達成したり実現したことが、 「 雪裡の梅花 」でしょう。 そこにはかけがえのない価値があり、確かな真実があるのです。 *:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆ という文章でした。 本の内容を転記してしまいました。 でも、著者のことばは、 いま、歴史的な大震災を受けた、 この日本の多くの人の 心に届けたい 最も大事なことばであると思い、転記しました。 もし、この本を手にとっていただけたら、嬉しいです。 仏様の心を優しく書いてあります。