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山口小夜の不思議遊戯

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2008年06月20日
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               (ご承諾いただいて載せております)
      岳くん─名主さま直系の男子です─深良の名主屋敷前にて
                   ■第四章 深良村


 【名主さまのご子孫の方にお会いしましたv】

 親愛なる皆さま、小夜子と一緒に喜んでください☆
 実に数年越しの切望がかなうことになりました。

 本日、記念すべき6月20日(優梨さん、お誕生日おめでとう!)、
 とうとう深良の名主さまの直系の方とお会いする機会に恵まれました。
 「小夜ちゃん」と呼んでいただいて、本当に嬉しかったので、私も☆ 
 ここでは仮に「えみさん」と呼ばせてください。

 カーチンさんの言葉をお借りすると──えみさん、オールオッケーです!
 私のまわりには、どうしてこう、美人が多いのだろう…私ったら美人を引き寄せる電波でも出しているのだろうか。

 京浜東北線に乗っている間の私の妄想は、「名主様に一対一で対面する村娘」だったのですが、お会いした途端に、すべてが吹っ飛んでしまいました。
 知性・美貌・性格──すべてを揃えていらっしゃる。
 私にとって最大の誉め言葉なのですが、えみさんのご印象は、ズバリ「エド・はるみ」です!
 もちろん、「エド・はるみ」よりもずっと華奢でほっそりと美しいのですが、「エド」さんの、あの隠そうとしても隠し切れない上品さ、育ちの良さを、内面からにじませつつ、なお明るく面白い発言でこちらを笑顔にしてしまう──という風情が本当にそっくりなのです。

 たとえば──
 明暦の大噴火で、すわ深良村と大庭家の一大事!というような話を私がお耳に入れると、
 「あはははは! 富士山ったら、そりゃ大変だ!」
 と、軽やかにお笑いになる。
 「笑ったらいけないのかもしれないけど」
 と、白魚のような指を口元に当てるのですが、そのあまりの余裕、魅力的な仕草に、私は圧倒されてしまいました。
 名主様の直系というより──もしかして権現様!?

 そしてまた、あるときには──

 えみさん「うちの一族は、鎌倉時代に一度滅亡したことがあって…しょんぼり
 小夜子:「え! 滅亡しちゃったんですか?」
 えみさん「そ。 メツボーなんてするなよ!…って思うでしょ大笑い



 ヨユーだ。



 ……。



 ヨユーだが、次の瞬間にはふと降臨があり、昔の様子を語ってくださるのです。

 「蜘蛛巣間切」(くものすけんきり)というのは箱根用水の掘削術で、当代には伝えられていない謎の技術なのですが、エド・はるみさん…じゃなかった、えみさんのご子息、岳くんが昨年秋にした、ふとした仕草からえみさんが霊感を得て、小夜子に教えてくださいました。

 「小夜ちゃん、掘削跡が蜘蛛の巣のような美しさだったというのはね、掘っていく壁面に、まず中心を据えて、そこからひもを使って渦巻き状に削っていったのよ。そうすると、側面から見て、ノミの跡が斜めに整然と並ぶことになるでしょう?」

 「一定の長さのひもを使っていれば、掘っている人が疲れて交代したときも、次の人の腕の長さや背の高さが違っても、同じ規模で円を描きながら掘っていけたんです」

 じっちゃん! 「蜘蛛巣間切」の謎が解けたぞ!!!

 ──と、私は今、鞍馬天狗の祖父に叫びたい。
 中三の夏から、実に20年以上も謎を抱えていたものが、心からの納得とともに、氷解してしまいました。
 しかもそれを、岳くんの仕草だけで解明してしまうとは! おそるべし、岳くんとえみさん。さすが血には勝てない──(これだけで一章は書けるな…)。

 また、えみさんが友野与右衛門のことを、「友野さん」と、自然に口にされるのを聞いて、涙が出そうになりました。「友野さん」は、深良の人々の中に、今も息づいているのですね。

 さて、お会いしたのは、昔からの鎮守の森に面した、小ぢんまりとした素敵なレストランでした。
 窓側の席を取っていただいていたので、深良にある祠にそっくりな、神様を祀ってある小さな御社もすぐ近くに見えています。折りしも、篠つく雨にあじさいが咲き誇り、横浜の風情も満開です。
 オーナーの方もあたたかく、本当にアットホームな時間を満喫させていただきました。

 えみさん、皆さま、本当に本当にありがとうございました。
 シェフおススメのお店のクッキーもフルーツケーキもおいしいです。
 いろいろと嬉しくて、涙が出てしまいます。

 皆さま、横浜のレストランに一緒に行きませんか?
 近々、みんなでえみさんに会いに行きましょう!!!
 歴史観、などと堅苦しいことは言わずに、きっと、その昔、一村を束ねるほどの力量のある方は、これほどまでに周囲を楽しくさせる、人望のある大人物だったのだなぁと、実感されることと思います。


 えみさんが小夜子のブログを見つけてくださった奇跡のことは、また章を変えてお話しさせてください──



 ■第四章 深良村
  今回の第四章の本文中、何を隠そう、私に投影している村人がおります。
  読んでいる間、なんとなく誰かに似てるな…といぶかしんだ方──
  おそらくは正解です^^


 ◆応援ありがとうございます!
  ご期待ください。
  次回更新は、七夕あたり●人柱●です。
  いよいよ、与一が箱根山中に入ります。
  350年前の夏、オンタイムの出来事です。







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最終更新日  2008年06月20日 14時01分34秒
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