来たれ!勇者よ!─ジュン兄貴からの挑戦状─
いっとう早く解けた人には、ジュン兄貴からプレゼントがあるかもしれませんv(←勝手に言ってる)
さらに本日、秋野真珠さんのお誕生日!
■ヒロの留学日記─転の章─■
更新が遅れてごめんなさい;; わたくし事ながら、昨日は七五三でした☆
さて本日は、おそらくジュン兄貴しか理解できない特集!
【ヒカリの計算方法─ヒカリの頭の中はどうなっているのかな?─】
文系か理系かと問われれば、ヒカリはまるで理系の男です。
また、ヒカリのような医療に関わる人は理数が得意でないと務まりません。
ところがヒカリに「白い花が三つ咲きました。黄色い花はひとつも咲きませんでした。今、花はいくつ咲いているでしょう」と聞いても「えっ?」と聞き返すのです。
とはいえ、人間の可能性は無限です。ヒカリも脳の回路にハンデがあることで、さまざまな思考回路を工夫せざるを得なくなり、そこに研究活動などで見せる独創的な発想も生まれるのではないかと思います。
ヒカリは二桁以上の計算は、一の位からではなく大きな位から先に計算します。
34+26の計算の場合、まず30と20を足して50にする。それから4+6を足して10。
50と10を足して、答えは60となる。
この計算方法ならば、三桁でも四桁でも、暗算で誰よりも早く正確に解ける。
逆に言えば、一の位からの繰り上がり、繰り下がりの計算は解けない。
【9をかけるとき】─10倍してもとの数をひく─
45×9=45×10-45=405
【11をかけるとき】─10倍してもとの数をたす─
45×11=45×10+45=4545
【10の位が同じで、1の位をたすと10になる数をかけるとき】
48×42=(20 16)
V V
4×(4+1) 8×2
10の位の数と、それに1をたした数をかけて20。
1の位の数をかけて16。答えは2016.
同様に
37×33=(12 21)
V V
3×(3+1) 7×3
ゆえに、37×33=1221
【1の位が同じで、10の位をたすと10になる数をかけるとき】
72×32=(23 04)
V V
7×3+2 2×2
10の位の数をかけて、それに1の位の数を足して23.
1の位の数をかけて4.積が1桁のときは0をつけて04とする。
ゆえに、72×32=2304
同様に
84×24=(20 16)
V V
8×2+4 4×4
ゆえに、84×24=2016
【ヒカリの独特な割り算】
・2でわるときは、5倍して10で割っている。
30÷2
=30×5÷10
=150÷10
=15
・5でわるときは、2倍して10で割る。
75÷5
=75×2÷10
=150÷10
=15
・25で割るときは、4倍して100で割る。
・125で割るときは、8倍して1000で割る。
【ヒカリの数字の見分け方】
・2で割り切れる数→数字の下1桁が偶数。これはみんな知ってるよね。
・3で割り切れる数→桁の数字をすべて足した数が3で割り切れる。
123は3で割り切れる。1+2+3=6 6は3の倍数だから割り切れる。
124は3で割り切れない。1+2+4=7 7は3の倍数じゃないから割り切れない。
・4で割り切れる数→数字の下2桁が4で割り切れるか、00のとき。
124は4で割り切れる。124の下2桁は24.24は4の倍数だから割り切れる。
125は4で割り切れない。25は4の倍数ではないから4で割り切れない。
・5で割り切れる数→下1桁が5または0.
125は5で割り切れる。
50310などの大きい数字でも、下1桁が5か0ならば5で割り切れる。
・6で割り切れる数→下1桁が偶数で、しかも数字の和が3の倍数。
126は6で割り切れる。下1桁が偶数で1+2+6=9で、9は3の倍数だから。
128は割り切れない。下1桁が偶数だが、1+2+8=11で、11は3の倍数ではないから。
・7で割り切れる数→簡単な見つけ方はない。7で割り切れる数字はいろいろあるから。
・8で割り切れる数→下3桁が8の倍数か000.
3016は8で割り切れる。下3桁の016は8の倍数だから。
13824は割り切れる。824は8の倍数だから。
13724は割り切れない。724は8の倍数ではないから。
・9で割り切れる数→数字の和が9の倍数。
8244は9で割り切れる。桁の数字をみんなたしてみる。8+2+4+4=18
18は9の倍数だから、8244は9で割り切れる。
8266は割り切れない。8+2+6+6=22だから22は9で割り切れないから。
・11で割り切れる数→奇数桁の数の和と、偶数桁の数の和が同じか、その差が11の倍数。
26785の場合、奇数桁の和は2+7+5=14 偶数桁は6+8=14
どちらの和も14だから11で割り切れる。
26807の場合、奇数桁は2+8+7=17 偶数桁は6+0=6
17-6=11 奇数桁と偶数桁の和の差が11だから16807も11で割り切れる。
(上記は計算時にヒカリの頭の中で起きていることをわかりやすく記したもので、実際はこの方法でヒカリは瞬時に解を導き出しています)
自身も理系頭脳を持つ愛、燦々とさんが分析するに、ヒカリは「文系」という概念を持たない代わりに「数の構造、性質というものを先天的な知識として持って生まれた」ため、上記のような計算が頭の中で瞬時にできるそうです。
ヒカリが微分積分の計算をするときは、頭の中に小さな方眼を展開して、そこに点を打って組み立てていくそうです。公式に当てはめると正確な解が出ないのだそうです。
健常者、あるいは定型発達者である人々の方がこの世界に多いのは確かです。
けれども、「なんとなく」揃って生まれてきた私たちより、ヒカリのような人間に、「なにか」が倍増して補われることは、私たちもよくTV番組などの特集で目の当たりにする事実です。
恵まれていない部分を使って、人は奇跡を起こす。逆を言えば、不足している部分──そこからしか奇跡は生まれないのかもしれません。
ヒカリがハンディを持って生まれてきたのは、周囲の人々の「真心」がこの人に現れるため。私はそう思っています。
また、最近ではアメリカが先んじて「ハンディキャップ」という考え方をやめ、「神から与えられた挑戦を受けて立った者」という意味の「チャレンジャー」という呼称が広がってきているようです。
しかしながら、ヒカリをとりまく友人たちのASに対する思いは厳しいものがあります。
「チャレンジャーだからといって、周囲に不快な気持ちをさせていいわけではない。確かに人の気持ちを察することが難しい障害だから、普通ならば誰でもできるコミュニケーションをヒカリが不安なくひとりでできるようになるには長い時間がかかる。でも、障害があるからできない、仕方がないと問題行動を認めてしまっていては、ヒカリが社会に出ている意味がないと思う。定型発達者と共に生きたいのであれば共に歩み寄ることが大切で、ヒカリの方にも突拍子もない言動をしないような社会性を訓練していく必要がある」
友人であるだけに言葉は辛辣ですが、彼らはヒカリについて「あれができない」「これができない」とは決して言わず、「それはまだむずかしいみたい」とか、ヒカリに対しても「どう? むずかしい?」と、ヒカリが感じている「困難であること」を理解するように努めている様子が常に見受けられます。
ASは目に見えない障害ですが、定型発達者ではありません。
そして、目に見えない障害であるだけに、障害を抱えていても周囲から必要な理解と支援が不十分なまま、普通社会で生きていくしか道がないというのも実情です。
ヒカリと青木男子たちの「チャレンジ」は、これからもずっと続いていくことでしょう。
もし、皆さんがどこかに飲みに行って、そこでちょっと不思議な雰囲気を持った男性と、そのまわりを守るようにして取り囲むワイワイギャーギャー喧々諤々している男どもがいたら、どうか大目に見てやってください。そして、理解の眼差しを向けてやってください。青木の連中は、あなたの肩をたたいて「一緒の席につこうよ」と声をかけてくるに違いありません。
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◆応援ありがとうございます!
次回更新は、12月1日(火)です。
ヒロの日記・最終章をアップして、今年最後の更新とさせていただきます。
さらに挑戦状第二弾も──マニアックなクロスワードがあなたを襲う!
どうぞお楽しみに☆