【Miracles do exist...】─ひーたんに尋ねたところ、この“do”はEmphasisだそうな─
さて、前回のコメント欄でゆうじろうさんにリクエストいただいた「最近のミラクル」についてですが、私にとって最強のミラクルがあったので、他事ながらご報告させてください☆
その前に──こちらのブログでは政治、宗教については触れないように心がけているつもりですが、昨今の娘の「オモイビト」などの話題によっては禁に触れてしまうこともあり、悩むところではあります。
どうぞ皆様、このテの話題を「宗教がらみ」ではなく、単なるシチュエーションと見ていただいて、その中で起きた偶然やら面白い出来事などをお楽しみいただければと思います。ご協力をありがとうございます。
先日3月27日に、わが娘のオモイビトの叙階式があり、家族で参列しておりました。
叙階式というのは、修道士が助祭に、助祭が神父に上げられる式典のことです。そして、この度はわれらが修道士少年が助祭(司祭への通過点の身分)に叙階されることになったのでした。
式典中、「終生独身でいること」などを「彼」が宣言して、薬指に指輪を嵌めるあたりでみのりが号泣したとか──そのあたりのエピソードはまあ青春のひとコマとして胸にしまっておいてくれということで、私が号泣してしまったエピソードは!
叙階式も無事に終わり、六十人を超える司祭団と百人余りの小神学校、中神学校、大神学校のメンバー、そのほか多くの人々が聖堂から退出していく中で、どこかで見たことがあるような顔が──頭の中のメモリーバンクをフル回転させていると、思いがけない結果がヒットしたのです。それは、
愛、燦々とのチャイだ!
ごめんなさい。今日はたくさんの「用語」を使ってしまって。
「チャイ」というのは「チャイルド」の略で、まさしく「子供」という意味。
私たちの母校、聖マグダレナ女子学院では、中1の新入生ひとりひとりに高3の「エンジェルさん」というお世話役がつく「エンジェル制度」というのが設けられており、高3は卒業の一年間を中1の「チャイ」の世話をなにくれとなく焼いてあげるのです。それはもう、「守護の天使」と「子供」のように──ここから、「エンジェル制度」という名が付けられました。特に中1の寄宿生は、なにもかもが初めての集団生活の中で、エンジェルさんを姉のように慕うようになります。
かく言う私も、自分のエンジェルさんと、「チャイ」とは今でも年賀状のやり取りをしているくらい、その絆は双方が卒業してからも続くようになります。
私が叙階式で思いがけずに見つけたのは、なんと、愛、燦々とのチャイだったというわけです。実に中1だった頃の彼女の姿しか覚えていませんが、三十二歳になったであろう現在も、その当時の面影を確かに残しています。名前も覚えていたので、思わず声をかけると、向こうも私を覚えていてくれて、
「山口さん!」と聖堂の中で思いっきり叫んでくれました。
で、お互い「なんでこんなところにいるの!?」ということになり、私は「この度叙階された修道士少年に、娘が土曜学校でお世話になっていて」とかくかくしかじか述べると、愛、燦々とのチャイは信じられないことを告白してくれました。
「私はですねー、彼と旅行に行ったりしてたからv」
「私、フランシスコとか、好きなんですよ☆ で、彼もフランシスカン(フランシスカンというのは、中世イタリアのアッシジという街の、ある野放図な坊さんが開いた修道会ですv)だから、一緒にイタリアのアッシジを訪ねようかってことになってv 仲良しなんです^^ だから、今日も応援しに行こうかな、と思って♪」
ニコニコと、屈託なくしゃべる愛、燦々とのチャイ。
彼、というのはズバリ、今般叙階を受けた「彼」の名前です。
んんん…なにか深く聞いてはいけないようなことなのか???
その後、彼女は更に衝撃の事実をニコニコと語りだしたのです。
「山口さん。私、誓願を立てたんですよ^^」
さて、女性の場合、「誓願を立てる」とは男性の「叙階」と同義、すなわち「修道女」になったということです。
「どこの会で誓願を立てたの!?」思わず詰め寄ってしまった私。
「聖心会です。私、もうシスターって呼ばれてるんですよ☆」
満面の笑顔で誇らしげに言う、愛、燦々とのチャイ。
頭の中で事実がCンラッドしながら、とるものとりあえず愛、燦々との携帯に電話をかける私。パニックついでにワンギリをしてしまった私の携帯に、愛、燦々とがすぐにかけ直してくれたので、一連の出会いを報告したわけです。そして、愛、燦々とのチャイに携帯を渡し、めでたく「エンジェルさん」と「チャイ」の再会も叶ったのでした。
聞くと、愛、燦々ととそのチャイは、お互いに音信不通になっていたらしい。
筆マメとは言い難い愛、燦々とには、ままありえることだ。しかし、音信不通のさなかに、これほどの歳月の重さが隠されていたとは──
私とシスター・愛、燦々とチャイとでアドレスを交換し合い、この4月にもあらためて再会してランチをすることになりました。
今の時代、修道女の誓願を立てるということは並大抵のことではありません。だからこそ、私は私の身近に、シスターを志した方がいた、という事実に感激しています。ヒロ、これを読んでいるか。君のような人ために生涯を捧げて祈ってくれる人が、ここにも現れたのだ。
──以上、わたくし事ではありますが、【Miracles do exist...】の顛末とは、こういうわけでありました。
修道士少年が結んでくれた、私たちの20年ぶりの再会のエピソードに一緒に驚いていただけたり、喜んでいただければ嬉しいです☆
今回は私が絶不調だった折に聞いた【ヒカリの民間療法】について特集しようと思っていたのですが、これは次回のトピックスに回すことに致しますv
それからそれから。
今回の話題のバランスを取るためにも──
突然ですが皆様、イケメンだなぁって思った仏像ってありますか?
オットが募集中なので、この場を借りてお知らせさせていただきます。
アイドル系、セクシー系、癒し系、パンク系、なんでもOKです☆
もし印象に残る仏像がありましたら、ぜひ教えてください!!!
4月13日、パンの中からひょっこりと…ムック&ガチャピンサンドv
4月12日、まめうしくんとおしりおにぎりv
4月9日、オットがたけのこ掘ってきた! ハッピー・イースターたけのこ弁当v
【そして、もはやどーでもいースリランカ紀行】
─前回のCンラッドの記事と併せてお楽しみください─
これがターンダウンの際にベッドの上にやってくるゾウくんv
ホテルの名はCリドール。負けたよ──
紅茶入れの体裁は可愛かった…
夜には野象が水を飲みに来るというプール。
じゃあプールじゃなくて水飲み場じゃねえか!
しかも横にはベッドが…おれにここで寝ろと?
翌朝、ベッドから周囲を見回したところ。
あたりは跡形もなく踏み均されていた…以上。
【不思議図書館ラインナップは──】
今週の木曜日、みのりひとりで不思議図書館に行ってきました☆
前回、男の子からお誘いを受けたんです。
「もうみのりちゃんひとりでも来られるよね? 来週はお弁当を持って、ひとりでおいでよ!」
お母さんも手をたたいて大賛成の様子。
なので、お弁当をしょわせて、ひとりで行かせました。
図書館で、冒険しておいで──と。
借りてきた本は、
・さっちゃんのまほうのて
・たねの旅
・こんこんさまにさしあげそうろう
・おにたのぼうし
・にじいろのさかな
・スーホの白い馬
・とびうおのぼうやはびょうきです
司書少年が読んでくれた本は、
・きつねのでんわボックス
・おばあちゃんのおにぎり
・山のタンタラばあさん
『山のタンタラばあさん』が作った、よもぎのスカートにレンゲ草のブラウス。
その様子を絵に描いてハガキにしたものを、大切にいただいて帰ってきました。
残念ながら、来週は診察のため、図書館はお休みとのこと。
次回更新の日は、みのりの学校が始まっているため、今度は私が行ってまいります。
ちょっとだけこちらに記させてください。
司書少年は、差別用語ではなく生物学的用語としてのアルビノ(全身型のチロシナーゼ活性陰性型)で、現在は自宅療養中とのことです。
春が来ましたね!
待ちに待った春!
◆応援ありがとうございます!
次回更新は4月15日(木)です。
◆フリーページに【Pi:e:ta】第六節をアップしております。