ヒロ、おめでと!
明日は一日授業参観の日で、更新の準備が整わないことが予想されるため、急遽一日早めて更新させてください^^
以下、今回の記事は、一部『青木』の記述と相違している箇所が見られます。
どちらの内容が真実であるのかは、皆様のご想像にお任せいたします
【チータはチータ、ウサギはウサギ】
みんな部活頑張ってるかーい!
おれの高校では、文科系と体育系の両方に所属しなければならなかったので、おれは陸上部に入って、毎日毎日すたこら校庭や道路を走っていました。インターハイや国体の予選などにも出場しましたが、別段どうというほど目立った成績はありません。しかし、足の速い人というのはいるもので、おれの友達のかざはや君などは、関東で何番という成績を楽々と残していました。予選で敗退したおれが決勝で走るかざはや君を応援すると、彼は走りながら笑って、手まであげてくれたものです。
このかざはや君は、小さい頃から速かった。
彼とは小学生のとき塾で知り合ったのですが、この塾の夏期講習では午前の授業が終了したとたんに、壮絶な短距離走が待っていたのです。
どういうことか説明すると、おれたちはみんなお昼に冷えたジュースがほしいわけなんです。とくに、当時ナウな感じがしたポカリは一番人気で、そのボカリを唯一販売している自販機が、塾から80メートルくらい離れた十字路の先にあるわけです。ところが、当時その自販機の近くでは新興住宅の建設ラッシュで、お昼ともなれば工事現場の若者やらおっちゃんやらが、こぞってその自販機を使用する。彼らに悪気はないものの、悪気があるのは同じ塾の女子たちで、男子が遅れをとったと見るや、「売り切れ」の表示が出るまで、ボカリ缶を出し続けるのです。それで、争奪戦になる。
おれたち男子は考えて、授業の終わりそうになる直前に、足の速い子上位3名にあらかじめ教室の中から靴を履いて準備してもらうことになりました。そのための予選会までやったんです。おれは惜しくも4位で補欠となりました。つまり、ただやみくもに走っているのではなく、選抜のフォーメーションで自販機まで駆けっこしていたわけですが、女子にもすばしっこい子がいるものです。おれたち男子がドアに近い前列を独占していたので、圧倒的に優位なはずなんですが、後方の女子はそんなハンデをものともせず、なんと自分たちの部屋の後方にある窓から飛び降りてリードを取ろうとしたんです。
すぐさま、おれたち男子はその昼休みに対策本部を設置しました。そして、おれは補欠だったものなので、脚の速い子3人が飛び出していくのを、アコーディオンドアをこじ開けて、補助する役を仰せ付かりました。ということは、俊足の3名よりも速く、ダッシュでアコーディオンを開けていなければならない。さいわい、おれの机はドアの近くにあったので、おれはこの大役を誇りを持って毎日敢行しておりました。
そのうち、女子はダッシュする役の男子が準備のために浅く腰掛けていたりするところを、自分たちの位置関係を逆手にとって、後ろから椅子の背を引いたりしてスタート時に転ばせたり、「そりゃ反則じゃね?」という作戦をとってきて、けっこうジュースの取り合い合戦も熾烈を極めた様相を呈してきました。
でも、そこは男。多少の遅れを取っても、工事のおじさんたちのラッシュに間に合えば、だいたいポカリをゲットすることができました。くだんのかざはや君はポカリを人数分ゲットできるだけにとどまらず、一本オマケに当たったりしてくれて、まことに運と才能に恵まれた、頼り甲斐のある人でありました。
いったい何が違うのでしょう?
特別な練習をすれば、かざはや君のように速くなるのでしょうか。それとも同じ練習をしていても、彼だけが速くなっていくのでしょうか。
かざはや君の脚が早くなったのは、一説によると、逃げ足のせいだったらしい。
小さい頃、かざはや君はピアノとバイオリンの練習が嫌で嫌で、先生が来るたびに塀から飛び降りて逃げ出していたんだそうです。あるとき近所を見回っているお巡りさんに見つかって、「坊ちゃん、塀に靴の跡を付けるの、やめてくれないかな。まぎらわしいんでね」と笑って諭されたそうです。けっこうやんちゃだったんですね。
さて、おれが、そんなかざはや君や、他にも足の速いながさわ君たちを見て、つくづく感じたことは、動物に例えるなら、きっとおれはウサギとかイヌとかだったのでしょうが、俊足の彼らはズバリ、チーターだったのです。
おれは幼稚園の頃から、おやじと毎日ジョギングをするという努力によって、「走るのが遅い」とか「運動神経が鈍い」自覚はしないで済みました。そして、なにより身体が自分の意のままに動くことへのよろこびを得ました。しかし、もっと身体の能力の高い人々に比べたら、比較にならないほどだったのです。
顔が違うのです。なんというか。
努力さえすれば何だって出来るようになる、というのは、本当です。でも、それは自分の中での話です。他人と比べたら、たいしたことはないのかもしれません。青春時代は、やはり努力が黄金だ、と信じる方がいい。でも、よく自分の顔を見なくてはなりません。
チーターは、見るからに走りそうな顔をしている。トラやライオンは堂々としていて、しかも攻撃的。ヒツジや馬はのんびり草を食べて、優しい顔をしています。
自分の中にひそんでいるものがなんなのか。
さて、高校生になったおれは、陸上部に属していたものの、一方で美術部にも所属していました。おやじが表具をしていたからでしょうか。ごくたまに、美術部へ顔を出したこともありますが、そこで絵を描いたことはありません。身体を使うことの大好きなおれは、絵を描くなんて「じっとしている」ものには耐えられなかったのです。
文化祭の直前になると、おれは大きなベニヤ板に、ペンキで何枚もの絵を素早く描き上げました。上手いなどとは思わなかったけれど、心に思ったことをそのまま表現している手ごたえはありました。
かざはや君はきっとこんなに素早く絵は描けなかっただろう、と今おれは思います。
ちなみに、かざはや君に言わせると、「速く走るコツは、さっきの一歩を忘れること」だそうです!
再見
6月11日、ステーキ丼の中に埋もれるタヌキとコブタv
6月10日、恋するまゆこちゃんv
6月9日、ジューンブライドというわけには…笑。
6月8日、パイレーツ オブ ブーちゃんたちv
6月7日、マリーちゃんに似てるかしら!?
6月3日、『ちいさいももちゃん』に出てくるお野菜たちv
金曜日は先生方の研修会のため、学校がお休みになります☆
皆様も良い週末を!
6月2日、教室のお隣のお友達とv その名もひかりちゃん^^
6月1日、授業参観日! おだんごヘアが可愛い担任の先生v
5月29日、遠足で水族館に行ったよ! スイスイ、フィジーのお弁当v
ちなみに、mixiでハッピーアクエリウムやってます☆
5月31日、火事でちょっと溶けちゃった!? 消防車写生会の日でーすv
祝!第一回刺繍部開催☆
第一弾は、教室で机の横のフックにかけておくための辞書カバーですv
肩から提げるタイプのお弁当袋にも付けてみましたv
りょうさんからいただいた抜きキャンバスでA4のバッグに刺繍してみましたv
三点とも校章部分にはお守りのかわりに極小のおメダイを縫い付けています☆
にしても楓…急に枝葉を伸ばしたねぇ^^
◆応援ありがとうございます!
次回更新は6月15日(火)です。
◆フリーページに【Pi:e:ta】第9節をアップしております。