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【2010年ゆく人くる人】 皆様、更新が遅れてしまって申し訳ございませんでした。 わたくし事ながら、実はこのたび小角さまが雲隠れなさいましたので、 この場を借りてご報告させてください。 【みのりの日記】 わたしはおじいちゃんのとしを知りません。 おじいちゃんというのは、おとうさまのおとうさんです。おばあちゃんもおとうさまも、おじいちゃんが本当はいくつなのかわかりません。 ほけんしょうを見ると、「大正2年 97さい」と書いてあります。でも、おじいちゃんは、 「へいたいさんにとられるのがいやだったから、おやくしょに5さい足してとどけた」 と言うのです。 だから、本当は大正7年生まれで、今92歳なのだそうです。 97さいでも92さいでも、お年よりなのは同じなので、おじいちゃんはおいしゃさまに行っても「とてもお元気ですね」とほめられます。せも高くて、からだも大きくて、ついさいきんまでたいじゅうは80キロありました。おいしゃさまは、これまでじぶんがみてきたかんじゃさんの中で、3本のゆびに入るくらい元気な人だと言っていました。 おじいちゃんはとてもおもしろい人です。わたしの家がおひっこししたときに、おじいちゃんがあそびに来てくれるとちゅうでまいごになってしまいました。こうしゅうでんわでじぶんのいるばしょを教えてくれるのですが、めじるしになるものを「アリさんマークのトラック」とか、走っている車ばかりを言うので、おじいちゃんがどこにいるのかぜんぜんわからなくて、おとうさまがこまってしまったりもしました。 新しい家では、おじいちゃんとおばあちゃんと、わたしのかぞくでいっしょにくらすことになりました。それから、おじいちゃんはびょういんににゅういんしてしまいました。わたしは日曜日の午後はかならずお見まいに行きました。 おじいちゃんはお母さまのおなかをゆびさして、「そりゃあ男じゃ」と言いました。 お母さまのおなかの中には赤ちゃんがいました。でもびょういんでみてもらったら、「女の子」でした。 お父さまがおじいちゃんのことを見ていると、おじいちゃんはつばをのみこむように、せきばらいをしてから、もういきをすいませんでした。 おじいちゃんのことを、みんな「だいおうじょう」とか「おめでたいこと」とか「しあわせ」とか言うので、わたしもなんだかいつまでもかなしい気もちにはなりませんでした。学校も休まずに行きました。 おつやとおそうしきは金曜日と土曜日にしました。 ゆりの行列のために作ったゆりの花を、おじいちゃんといっしょに入れてもらおうかと思いました。でも、わたしはきょねんのゆりもだいじにもっていて、6年生までに6本のゆりをあつめるつもりだったので、おじいちゃんにあげるのはどうしようかなと思いました。そしたらお母さまが、 「2年生のゆりはおじいちゃんにあげたから、1本足りないっていうのもいい思い出になるんじゃない」 と言ったので、わたしは「それもそうだ」と思い、おじいちゃんにあげることにしました。 わたしが作ったゆりの花は、おじいちゃんといっしょにけむりになりました。 おじいちゃんのほねは、みどり色になっているところがありました。かそう場の人が、 「これはゆりの花のはっぱの色がついたんだよ」と教えてくれました。 おじいちゃんはほねが太くて、かそう場の人はこれまでにみてきた90年生きてきた人の中で3本のゆびの中に入るくらいしっかりしたほねですねと、おいしゃさまと同じようなことを言っておじいちゃんをほめてくれました。なんでしっかりしたほねかというと、のどぼとけはふつうの人のほねにものこるけれど、ほかにもむなぼとけというほねがあって、このほねがのこることはとてもめずらしいそうです。かそう場の人もひさしぶりに見たそうです。いろいろほめられて、なんだかおじいちゃんはえらいなあと思いました。 そのあと、わたしはホームのお年よりのクリスマス会で、歌を歌うボランティアをしました。お母さまたちにまざって「ふるさと」や「ゆきげしき」を歌うと、おじいさんやおばあさんたちは、わたしのことをじぶんの「おまごさん」とまちがえていました。 おじいちゃんにとって、わたしはさいごの「おまごさん」でした。家でもびょういんでも、いつも「みみちゃん、みみちゃん」とよんで、わたしがおへんじをすると「あいらぶゆー」と言いました。 でも、本当はおじいちゃんのさいごの「おまごさん」は、今わたしのお母さまのおなかの中にいる妹です。 おじいちゃんを知らない妹に、わたしはたくさんのおじいちゃんの思い出を話してあげようと思います。だから、わたしはおじいちゃんのことをわすれないようにがんばります。 おじいちゃんは、わたしの妹にも「あいらぶゆー」と言ってくれると思います。 ─── 以前ご紹介した小角さまネタです☆ 思い出になってしまいましたが── 【小角さまネタ8連発v】 【最近の小角さまネタv】 週末にディズニーのイベントがあったので、みんなで遊びに行きました^^ そこで参加型のクイズにて、小角さま孫娘を膝に大健闘☆ 軒並み全問正解の後、最終問題は「ティンカーベルは何者?」という質問。 小角さまは、思いっきり「蚊!」と答えていた。(正解は“物作りの妖精”) その場にいた一族全員が「このヒト、ご長寿早押しクイズで殿堂入りできるかも」と思った瞬間だった。 ─── 12月14日、30週、逆子ちゃんが直っていましたv 鼻の穴が貫通し、口元も見せてくれて──先生も看護師さんも 「お鼻の穴、かわいいですね~」と言ってくれるのですが、 我が子の映像ながら、ちょっとコワかった…^^ そうそう! 小角さまの最期の言葉「そりゃあ男じゃ」── 21世紀の精密機器をもってしても、やはり「女の子」でした(笑)。 小角さま…無駄に最期の言葉を…(涙); お弁当も二学期は本日で終了ですv みのりよ、なかなかママが作ってあげられなくてごめんね。 素敵なクリスマスを過ごそうね☆ 今年一年のすべての出来事に感謝を捧げます。 皆様、メリークリスマス! どうぞよいお年をお迎えください。 皆様、どうぞオットの父のことで悲しまないでください。 男性の九十歳代での大往生は、言うまでもなくめでたいことです。 年賀状もいただければ嬉しいです。 もちろん我が家も年賀状を用意しております。 ◆応援ありがとうございます! 次回更新は元旦を予定しております。 ◆フリーページに【Pi:e:ta】第21節をアップしております。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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