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山口小夜の不思議遊戯

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2011年04月27日
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                  うまく書けたかな?
           ─ヒロの手ほどきでみのりが書いた命名紙─

 【陣痛定着法および陣痛回避法について】

 待ちに待ったそれは、2月25日の未明に来ました。
 その2,3日前から前駆陣痛はあったものの、規則正しい本陣痛にまで至らず、微弱な痛みの波はあるものの小一時間程度ですぐに消えてしまう現象が続いていたのでした。予定日が21日だったため、もういつ生まれてもいい状態なのに──赤ちゃんを下に下げるスクワット運動も、血液の循環を良くするためのお散歩もガンバッテしているのに。そうだ、足を前後に大きく開脚して、上半身はボート漕ぎのようなストレッチをすると陣痛がつくって聞いたな。今日からやってみよう!  
 こうして前日の一日をボート漕ぎをしながらやきもきしながら過ごすうちに、やはり噂通りこの運動はてきめんに効いて、それはやってきました。

 いつも通り、みのりの就寝に合わせて前日の午後8時に寝た私は、翌25日の朝4時、お腹の収縮の痛みを感じて目が覚めました。しばらく起きて時計とにらめっこしていると、間隔はおよそ10分。それが30分経ってもおさまらない! とうとう来た!!!
 まだ余裕があると見た経産婦の私は、その後お風呂の追い炊きをつけ、お風呂を炊いている間にみのりのお弁当をやっつけ、朝食の用意をして、それからささっと入浴を済ませ、それでも午前5時でみのりの起床時間より一時間も前だったため、リビングのソファに仰向けになって、少し仮眠を取ることにしました。
 ちょうどオットがトイレに起きてきて体調を尋ねてきたので、私は「早く起きちゃったからここで寝てる」と答えました。オットは納得したようで、あと一時間の惰眠を貪りに寝室に帰りました(実はこの時に私が「陣痛が来た」と正直に言っていれば、オットは病院に直行する気満々だったことが後に日記のコメント欄を読んで判明しました:笑)

 午前6時、みのりがムニャムニャ起きてきました。
 家族でいつもの朝食の食卓を囲み、オットがみのりを最寄の駅まで散歩がてら送り、帰り道には忘れずにお豆腐屋さんに寄って豆乳をもらって帰宅してきました(焦らないと決めたら徹底的に焦らないのがオットのいいトコロだ:笑)。この時点で午前7時半。
 「じゃ、タクシー呼んで行きますか」
 ふたりで頷き合い、五頭日である25日だけに朝7時台で少しずつ混みはじめた幹線道路を縫うようにタクシーに飛ばしてもらって病院に到着。時間は8時半。
 一般受付の時間ではないので、いちおう救急の方に向かうと、すぐに5階の産科に電話をつないでくれて、自分で状況を説明しました。
 「自分で歩いて来られますか?」と聞かれたので、「大丈夫です」と答えて陣痛対策グッズやら入院準備品などで大荷物を抱えるオットを従え、自分でもコロコロを1個転がしながらエレベーターで産科病棟に入りました。

 兼ねてからリザーブしていた「水中出産用」の分娩室に案内され、しばし説明を受けてから荷物を開けて必要なものを整理し、私はNSTという胎児の心拍とお腹の張り具合を計測する器械をお腹に付けて陣痛の進み具合を30分ほどモニターした後、助産師さんから内診を受けることに。
 「子宮口は2~3cm開いているというところかな。10cmの全開までにはもう少しかかりそうだけど、NSTでも7分間隔で微弱ながらも収縮が来ているようだし、経産婦さんなので、このまま様子を見ましょう」ということになり、
 「お産を早めるために病院の中をどんどん歩いてくださいね。昼ごはんは出るけれど、朝ごはんを食べていなかったのなら、売店でなにか買ってきて少しお腹に入れておいた方がいいかもしれないし」とのアドバイスを受け、病院内のコンビ二に行って、ヨーグルトやおにぎりを買い込むことに。

 分娩室に戻り、あんまり食べたくもないおにぎりをひとくち、ふたくち齧りながら、36時間かかったみのりのお産の時を思い出しながら、
 「このぶんじゃ、今回もまだまだかかりそうかな。みのりの下校が2時半だから、学校まで母に迎えに行ってもらって、到着を待ってから立会い出産になるかも。金曜日でよかったね」などとオットと話していると、助産師さんがやってきて、
 「あ。買ってきたんですね。あれから一時間くらい経っているので、また内診してみましょう」ということで内診を受けてみると、
 「子宮口は5cmになってます。普通はもう少し痛がったり、会話してても息が詰まったりするんだけど。ちゃんと会話できてますよね。さよこさんは我慢強いのかな」などと感心しています。いや、ちゃんと痛いんだけどな。ただなんか…みのりの時もそうだったんだけど、隣の陣痛室に「キャー! 痛いーーーッ! 腰が割れるーーーッ!!! 死んじゃうーーーッッッ」というような絶叫系妊婦さんがいて、助産師さんたちに「ガーデンヒルズまで響いてるわよ」などとたしなめられている声がして、それはそれでほほ笑ましかったりもしたとはいえ、自分はなぜか「痛がる」のは「チガウ」と思ってしまうタチなのです(笑)。
 愛、燦々とには「お産の世界に行っておいで」とアドバイスしたというのに、自分は「行けない」んです(爆)。まあ、その時になればお産の世界に行って「叫び倒す」もよし、「黙って堪える」もよし──自分に合ったスタイルならばすべてよし、ということで^^

 痛いかって? そりゃ痛いよ~!!!
 ところが、いつも不思議なのですが、我がオットなる者は、男でありながら実に有効な「陣痛逃し」のすべを知っているのです。本人になにゆえかを聞いても「わからん…」と自分でも首を傾げるばかりなので、それはまさに「本能的」としか言いようがないのですが、みのりの時は自らが分娩台に乗り、二人羽織りのごとく足を開いて後ろから私を挟み込み、顎で私の頭頂部を押さえつつ、陣痛の波に合わせて両手で私の尾てい骨部分を思いっきり押し上げ、赤ちゃんの産まれるペースを調節しながら、無事に産ませてくれたんです(笑)。だから、私としてはあまり痛みや苦痛を感じることなく産むことができました。

 でも、お腹の子が同じ子ではないように、お産の状態も毎回違っていいはずです。
 今回、オットが私にしてくれたことは、これもまことに痒いところならぬ、痛いところに手が届くというか──ちょっと恥ずかしいけれど詳しく説明させていただくと(笑)、まず私のお尻にテニスボールを挟んで、その上に乗っかる感じで座らせ、陣痛の波が来るとさらに自分が片手に握ったテニスボールで私の尾てい骨を渾身の力で押しながら、私の肩口をぐいい~と引き起こす感じで背中を反らせてくれて──この体勢が本当にありがたかった! 
 ここで重要なのは、オットがテニスボールで私の腰を押すと言っても、それは男の人が汗をしたたらせながら押す、くらいの迫力で押してくれなければ陣痛の痛みに耐えうる援けにはならないということです。
 それから、渾身の力で押されている産婦ですが、押されているだけでは上体が前のめりになっていって、うまく陣痛が逸れません。なので、オットのように片手で腰を押し、もう片方の手で産婦さんの肩を引き起こして、腰を押す力が拡散しないようにします。これが陣痛を逃す重要なポイントです。本格的な陣痛になる前ならば、テニスボールのほかに、低学年のドッジボールで使うような、ソフトで大きめのボールを持参して、それに座るようにして最初の弱い陣痛を逃すのがいいかと思います。私が持参したボールですが、別の産室とを行ったり来たりしていた看護師さんが、私のお産が終わったと同時に「あの…そのボール貸してくださいますか? あとで必ず洗ってお返ししますから…」と申し出たくらいです(笑)。

 そうこうするうちに、時計を見ると10時30分。
 間隔でも測ろうかとオットに時間を見てもらっていると、次の陣痛は10時35分から。
 「五分間隔か…」と思っているうちに、すぐに陣痛が始まり、オットに腰を押してもらうことに。
 オット「3分か2分間隔になってるよ」
 わたし「ええ~。そんなはずないんだけど。それより腰押して~」
 オット「また!? 間隔ないよもう」

 あっという間に破水し(体の中で痛みもなく、ポンっと音がして水が流れ出るんです)
 「今、破水しました。来てください」とオットがナースコールをしているのが聞こえます。

 陣痛は強くなるとさすがに辛いものですが、30秒から1分で終わります。そして必ず間隔があきます。陣痛が引いたときにリラックスしてウトウトしたりできれば、次の陣痛も必ず乗り越えられます。私のリラックス法は、ハードキャンディを袋ごと準備しておいて、口の中に放り込むことでした。いつもはキャラメルとかが好きなのに、そういうソフトなタイプよりも、固い飴の方が陣痛を紛らわせるにはよかったみたい。なぜでしょう…不思議ですね^^
 いよいよ娩出の時になると陣痛の間隔もなくなるので、辛さも最大値になるけれど、それはもうすぐそこに赤ちゃんとの対面の時間が迫ってきているから。耐えることは可能です。
 
 「学校に電話して、みみを呼んで」
 指示を出す私に、オットが携帯で学校と私の母に電話をして、みのりを早退させる手はずを整えています。
 助産師さんが入ってきて、「あら! お産になるかも!」とにわかに色めきたち、
 「先生を呼んできて!」と仲間に頼んでいるのを聞いて「まだお風呂にも入ってないのに~」と私もビックリ。

 水中出産用のプールは目の前にあるのに、もはや辿り着けない──というか、誰も連れて行ってくれない(笑)。
 「あ! もう赤ちゃんの頭が見えてきた。触ってあげて」初診から10ヶ月もの間お世話になった主治医の先生も立ち会って、足の間で強烈な存在感のある胎児の頭を自分で触ってみることに。
 あったかい! ペコペコしてる!
 もちろん、首をカメのように突き出して、まだ頭骨が固まっていなくて柔らかく、産毛の生えた胎児の頭頂部を直接見ることができました。
 
 「次の陣痛の波で生まれますからね~」と先生から声がかかり、直後、産声とともに長~いへその緒の尾を引いて赤ちゃんが生まれてきました。その瞬間を待っていたかのように、みのり登場(笑)。学校からのタクシーの中で着替えを済ませていたので、そのまま赤ちゃんを抱きとめることに。首に巻きついていたへその緒は、オットがさりげなく小指でぽいっと取ってあげています。そして写真をパチリ(その写真は前々回の日記をご参照ください^^)

 結果、今回は赤ちゃんの生まれてくる力が強かったのと、前回みのりが道をつけてくれていたのが相俟って、分娩台に乗ってから10分ほどで生まれてきてくれました。おかげさまで安産だったと申し上げてもいいと思います。

 テニスボール2個と直径20センチくらいのソフトなボールを1個。
 ハードなキャンディ。
 それに力自慢のオット。
 これが私の陣痛逃しの必需品であり、おすすめグッズです!

 参考にしていただければ、嬉しいです☆
 (愛、燦々とはいかがでしたか?)

 そしてここが本日で一番重要!
 愛、燦々とさん。お誕生日おめでとう。



 





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最終更新日  2011年04月27日 13時53分15秒
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