『ぼくは12歳』岡真史
1975年7月17日夕刻、近所の団地で投身、12歳、中学1年生だった。この本を知ったきっかけは『特別授業“死”について話そう』という児童向け書籍だった。岡真史が死んで40年が経とうとしているのに知らなかった。子供の自殺が世間を騒がせているが、彼らがなぜ死を選んだのか、大人がどんなに議論しても分かるはずもない。純粋な穢れのない心でひたすら自分を見つめ、考え抜いた結果なのだと思う。でも親にとって子供に死なれるということは、悔やんでも悔やみきれないものであり、生涯心のおもりになって消えないし、一生かかっても気持ちの整理なんかできないと思う。【楽天ブックスならいつでも送料無料】<新編>ぼくは12歳 [ 岡真史 ]【内容情報】(「BOOK」データベースより)ある夏の夕暮、ひとりの少年が大空に身を投げた。少年は、美しい、謎にみちた詩を残していた。「ぼくは/うちゅうじんだ/また/土のそこから/じかんの/ながれにそって/ぼくを/よぶこえがする」青春一歩前で死を選ばせたものは何か。「ひとり/ただ/くずれさるのをまつだけ…」謎はとけない。多くの人びとに深い感動をよんだ詩集に、今回新たに少年死後の、両親と読者との往復書簡を併収し、決定版とした。