『明日の子供たち』有川 浩
「施設にいるからかわいそう」って思われたくない施設の内情を知らない人は、「親と暮らせない子供はかわいそう」と思ってしまうが、実の親に虐待されたり育児放棄で学校にも通えない子供が施設に入所するので、親と暮らすより幸せだという三回の食事が普通に食べられて、学校へも通えて、相談できる職員もいて、安心して眠れる。高校へ進学すれば18歳まで入所できる。ところが退所してしまうと、だれにも頼らずに独り立ちしなければならない・・・帰る場所がないそこで、実家のように気軽にふらっと帰ってこられて、職場のことを相談できたり、無目的な場所が必要になってくる有川さんの筆致でぐいぐい読ませる内容です【楽天ブックスならいつでも送料無料】明日の子供たち [ 有川浩 ]【内容情報】(「BOOK」データベースより) 三田村慎平・やる気は人一倍の新任職員。和泉和恵・愛想はないが涙もろい3年目。猪俣吉行・理論派の熱血ベテラン。谷村奏子・聞き分けのよい“問題のない子供”16歳。平田久志・大人より大人びている17歳。想いがつらなり響く時、昨日と違う明日が待っている!児童養護施設を舞台に繰り広げられるドラマティック長篇。