『乱れる海よ』小手鞠 るい
50年前に日本人3人がイスラエルの空港で世界で初めての銃乱射自爆テロ事件を起こした。この本を読んでそんな事件があったことを思い出した。フィクションでありながら、内容は事件をほぼ正確に描いていることは参考文献の多さからも推察できる。首謀者は京大在学中にセツルメント活動で子供たちに勉強を教えていた。イスラエルのせいでパレスチナ人が故郷を追われていることやベトナム戦争で日本の米軍基地から戦闘機が飛び立っていることに疑問を持ち貧困や戦争を無くそうと運動していた。これが9.11に繋がったと考えたくないがパレスチナ問題はまだ解決していない。乱れる海よ [ 小手鞠 るい ]