『絞め殺しの樹』河崎 秋子
菩提樹の別名が「シメゴロシノキ」だと初めて知った。と言っても日本にあるものとは違う熱帯の蔓植物で、他の木に絡みついて成長し、中の木を枯らして空洞にしてしまうそうだ。絞め殺されてしまうのが吉岡家に奉公していたミサエということなのか?そして、ミサエの息子雄介は生まれてすぐに吉岡家へ養子に出される。雄介の悪い所は血のせい、頭が良くて北大に受かったら育て方が良かったといい、我儘で気位だけは高い吉岡家の人。もう一人のくせ物が小山田の息子だ。小賢しくて自分より弱い人を屁理屈で叩く。大学を卒業した雄介の未来が見たい。絞め殺しの樹 [ 河崎 秋子 ]