沖浦和光(文春文庫)
鳥飼否宇の「異界」がきっかけとなって、サンカの存在を知り、五木寛之「風の王国」柳田国男「遠野物語」などいままでと違うタイプの本に触れて日本民族の影の歴史を知ることができた。
今回の本は大学教授の書いたものなので「サンカ」や民俗史に興味のない人にとっては、面白くないかもしれない。かえって、前記の3冊のほうがオススメです。
でも、学校では教えてくれない被差別民が古くから日本の歴史に存在していたことがよく理解できるし、その末裔である人達を訪ねて聞き取りもしていることは興味深いです。
卑賤視されてきた人達が調査に協力してくれるなんてことは、柳田国男が研究していた明治から昭和初期にはとても考えられなかった。今の時代だからこそ、歴史にきちんと残しておくべきですね。
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最終更新日
2007.11.18 12:47:06
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