アフリカ西部のシエラレオネという国で内戦に巻き込まれ家族を失った12歳の少年。生きるために兵士になった。
この手の本は久しぶりに読みました。平和ボケした日本人にとって、これがまだ10年ほど前のことだとは信じられない思いです。
昨日まで普通に学校へ通っていた少年が、次の日には反乱軍に村を襲われ、家族を殺される。国では兵士が足りないので、報復するためと言い、親のいない子供を兵士として訓練する。マリファナやコカインを吸わせ、戦闘の前には覚せい剤を飲ませる。人を殺すことが平気になっていく。
作者は運良くユニセフに救助されリハビリ施設で薬物中毒から立ち直る。そして、ニューヨークへ行き国連で演説をすることになる。
「ぼくは家族の死の報復をするため、生きのびるために軍隊に入りました。でもぼくが報復しようとしたら、それを成し遂げるまでにまた人を殺すことになり、報復が報復を呼び、いつまでも終わりは来ない・・・・・」
どこかの国の大統領に聞かせたい