半島とはもちろん朝鮮半島のことだが、今回訪れたのは韓国ソウル。
24年間“北”で暮した蓮池さんにとっては、同じ言葉を話す民族で南北に分断された“南”を体験すること。
朝鮮戦争は南北を分断して終結したわけではなく、いまだに停戦状態なのだそうだ。
私たちが韓国旅行へ行くのとは大分違うだろう。
もう、帰国してから7年も経つが、拉致問題はまったく進展していない。
あとがきに、「この本が拉致問題への世論喚起に何らかの形で役立てばと切に願っている」と書かれている。
「あの国の言葉を武器に生きていく」と決心し、翻訳家になった。すごい
今度は翻訳作品も読んでみようかな。
翻訳家としてデビュー作孤将の作者、金薫(キンクン)や私たちの幸せな時間の作者孔枝泳(コンジヨン)に会ったときの話が面白い。
孤将 私たちの幸せな時間
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
「あれ、朝鮮半島じゃない!?」家内の声に飛行機の窓から覗き見る。その瞬間、僕のなかでおぞましい24年の歳月が甦った。初めて訪れたソウル。初めて明かす、北朝鮮、拉致への思い─。万感胸に迫る手記。