スギハラサバイバルと呼ばれるユダヤ人たちが、リトアニアからシベリア鉄道でウラジオストックへ、日本海を渡り敦賀港へ着いたときに「スギハラビザ」を持っている者だけが日本に入国できる。
そして、神戸で一生の友と出会い、アメリカへ渡って、金融先物取引市場を確立する。
『ウルトラ・ダラー』を読んだ時も、あのNHKの手嶋さんがこんな壮大な物語を書いたんだ~すごーと思ったけど、今回もすごーーい
杉原千畝は日本はもとより世界で美化されているけど、いまだに謎の多い人物なんですね。外交上の秘密は家族にも話さず、墓場まで持っていくと言われていますから。
謎が多いだけに、今回のストーリーもノンフィクションのようなフィクションになってます。
読み応えあり。
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
杉原千畝が産んだ現代金融市場の黙示録に、『ウルトラ・ダラー』のコンビが、秘やかな諜報のメスを入れ始めた...。
金融恐慌には仕掛人がいる。9・11にもリーマン・ショックにも壮大なカラクリが--。杉原千畝「命のビザ」に端を発して70年、死と金と諜報のサスペンス長篇。
ウルトラ・ダラー