幕末から明治にかけての最下層の人々の暮らしや東京になったばかりの首都の様子がよくわかります。
養育院を創立した渋沢栄一の存在がどんなに大きかったか。
福祉施設の始まりは行政主導ではなく、民間主導だったこと。125年の歴史を閉じたのは1997年とつい最近だったんです。
「養育院の解体は福祉の後退」といわれるとおり、現在の首都東京には住むところの無い人や仕事の無い人があふれている。
明治維新のころと何ら変わらないではないか
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
明治期、東京に四大スラムが誕生。維新=革命の負の産物として出現した乞食、孤児、売春婦。かれらをどう救うか。渋沢栄一、賀川豊彦らの苦闘をたどる。近代裏面史の秀作。