殺人事件の真相が徐々に明らかになってくるような、ミステリではありませんでした。
高級住宅地でなくても、いまどきの日本では良くありそうな家庭が描かれています。
息子の教育を全部一人で背負いこむ医師の妻(加害者)
ひばりが丘で一番小さい向かいの家に住む、劣等感でいっぱいの母と高校生の娘。
自分が高級住宅街をつくりあげたんだと自負するおせっかいな隣のおばさん。
それぞれの視点で、時系列で語られるので、まるで身近で起きていることのようです。
「それってあるある!」って感じで読みました。
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
父親が被害者で母親が加害者─。高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。遺されたこどもたちは、どのように生きていくのか。その家族と、向かいに住む家族の視点から、事件の動機と真相が明らかになる。『告白』の著者が描く、衝撃の「家族」小説。