長嶋有さんって男性だったんですね、ずっと女性だと思ってました
「猛スピードで母は」も「泣かない女はいない」も読んだけど、女性だと思い込んでました
女性主人公と男性主人公の短編が交互に収めれていて、
「女ごころを書いたら女子以上」という帯に思わずうなずいてしまいました
一番面白かったのが女主人公の「噛みながら」
「南出頼子は不思議だった。忘れていたことを、あるきっかけで簡単に思い出せるということと、ずっと思い出さずにいたという、その両方のことが。」
こういうことってよくありますよね。重要なことなのに、全く忘れていて、なにかのきっかけがあって思い出すこと。人間の記憶って不思議だな。脳の記憶領域ってどうなってるのか見てみたい
【目次】(「BOOK」データベースより)
丹下/マラソンをさぼる/穴場で/山根と六郎/噛みながら/ジャージの一人/ファットスプレッド/海の男/十時間/祝福
女ごころを書いたら、女子以上。ダメ男を書いたら、日本一! 男主人公5人VS女主人公5人で贈る、長嶋有ひとり紅白歌合戦。デビュー10周年を迎える、10冊目の単行本!