若い作家さんですね、書き手の思いがよく伝わってくる内容でした
本の装丁にはちょっとビックリしたけど、最後は泣けました
自分より優秀な子どもを産みたいという願いは、どの母親もあるんではないでしょうか
それが極端な話になって、天才数学者とかノーベル賞受賞者の精子を競り落とすなんてことになって、いつしか子どもが母親の道具になってしまうんですね
「子どもは親の所有物ではない」ことに気がつけば、虐待やお受験なんかもなくなるのかな
天才精子バンクで生まれた兄弟--兄は天才数学者への道を歩むが、弟は母親からも見放されてしまう。「失敗作」の烙印を押された弟は孤島の施設に入れられてもなお、なんとか家族の絆を取り戻そうとするが...。