小中学生向けの本ですが、若者たちへの「林業のススメ」みたいな内容ではなく、日本の林業について深刻に考えさせられる小説です。若者に読んでもらいたいけれど、図書館で借りたときしおりのひもが中にはさまったままだったので、私が初めての読者でしょう。
自分の植えた木は自分で伐採することはない、子や孫の世代のために木を植え枝打ちや下草刈りをし育てていくのです。日本の山は荒れ放題。短期間で成果が出ないから国もほったらかしなんでしょうか?もったいないな~
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
山持ちとして代々続く大沢家の長男・喜樹は、祖父・庄蔵の期待を一身に受けていた。家族から「干物」と陰口をたたかれる庄蔵だが、木材取引の現場では「勝負師」に変身する。百年杉の伐採を見届け、その重量感に圧倒された喜樹はー。山彦と姫神の物語。