小さな島で育った高校生たちが経験した、村の閉鎖的なところ本土から来た人を受け入れる寛容なところなど、辻村さんがうまく表現しています。
「Iターン」「ロハス」「コミュニティーデザイナー」など聞きなれない言葉がでてきますが、私としては“世代を超えた女の強さ”を感じた作品でした。
【送料無料】島はぼくらと [ 辻村深月 ]
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
母と祖母の女三代で暮らす、伸びやかな少女、朱里。美人で気が強く、どこか醒めた網元の一人娘、衣花。父のロハスに巻き込まれ、東京から連れてこられた源樹。熱心な演劇部員なのに、思うように練習に出られない新。島に高校がないため、4人はフェリーで本土に通う。「幻の脚本」の謎、未婚の母の涙、Iターン青年の後悔、島を背負う大人たちの覚悟、そして、自らの淡い恋心。故郷を巣立つ前に知った大切なことーすべてが詰まった傑作書き下ろし長編。直木賞受賞、第一作。