カテゴリ:重松清
物語全体をとらえようとすると頭が混戦状態になって、先に進まなくなるので、登場人物である3人の少年少女に焦点を当てて読むとすっきりします 「いい子」である兄に学校でも家庭でもいじめられて居場所がなくなった中学2年のタケシ、 いじめられている同じクラスの男子を助けたことで自分がいじめの標的になってしまった小学4年のリュウ、 3歳で亡くなった姉の面影を両親から投影され続ける小学4年のジュン、 3人が出会って自分の居場所を探しに行く・・・陸に居場所がなくなって海に帰っていったクジラのように その物語を書くことになったセンセイも、娘がいじめにあい自殺した。 コンビニの前でよその中学生からいじめられるタケシの気持ちにはっとする、 「いじめの手口はどうしてこんなに似ているんだろう。全国共通いじめマニュアルみたいなものがどこかにあって、それがこっそり回されているのだろうか。だが、同じいじめにあっても被害者のほうはそれぞれ違う。自殺する奴もいれば、しない奴もいる。不登校になる奴もいれば、ならない奴もいる。その境界線はいったいどこにあるのだろう。」 【内容情報】(「BOOK」データベースより) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014.03.03 14:22:31
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