『姫神』に続き 安部龍太郎 さんです。
史実に基づいたサスペンスみたいな感じ。
平城京遷都を巡る、天智天皇派と天武天皇派の
目に見えない争い・・・
何十年も前の壬申の乱を引きずって
白村江の戦いで負けて日本へ帰化した
百済の民も交えて・・・
今と同じような派閥争いを当時からしていたんだ!
政治の世界に関わる人たちって、
あまり進歩していないんですね。
ところで、「女性天皇はいたけど、女系天皇はいなかった」
と、言われているけど、
今回系図を書いてみて分かったことがあります。
文武天皇(42代)は元明天皇の皇子で
早く死んだため、平城京遷都当時は
母である
元明天皇(43代)女性 が即位、
次に娘の
元正天皇(44代)女性 が即位、
元明天皇の夫は草壁皇子で、父は
天武天皇(40代)
母は
持統天皇(41代)女性 です。
立太子はしたけど、即位する前に死んだので、
天皇にはなっていないのです。
つまり、
元正天皇(44代)女性は
女性天皇であり、
女系天皇でもあるのです。
これは前例にはならないのですか?
平城京 [ 安部 龍太郎 ]