カテゴリ:ノンフィクション
ミャンマーのクーデターが起こる前に読み始めた本です。
あとがきは2020年7月。 「ロヒンギャ問題を解決するために明確な指針を出すのは、 ミャンマー国民に絶大な人気を持つアウンサンスーチー氏が 国のトップに就いているいる今が、絶好(最後?)の機会でもある」 と、最後に書かれていた事とは裏腹に 2021年2月1日にクーデターが起きてしまって、 スーチーさんは軍部に拘束され、 4回目の軟禁生活に入ってしまった。 これで、また「ロヒンギャ問題」が後回しになってしまう・・・ ミャンマーは他民族国家で、上座部仏教徒が多数で イスラム教やキリスト教は少数ということです。 少数民族が300以上もあると報告されているが、 その詳細は分からないようです。 その中で「ロヒンギャ」はなぜ迫害されているかというと、 少数民族でムスリムで言語も違う、という理由だけではない。 とても複雑な歴史を抱えていて、読み進めるほどに 解らなくなってしまいました。 ロヒンギャの人たちは、 ミャンマーイギリスの植民地になる前から バングラディシュとの国境沿いに住んでいて 軍事政権下のミャンマーの憲法改正で 国籍を剥奪されてしまった。 だから、ミャンマー側からすれば、 「バングラディシュからの不法移民」 バングラディシュ側からすれば、 「ミャンマーからの不法移民」 ということになって、 どの国も保護する義務がない状態なのです。 スーチーさんも75歳。 生きている間に民主国家が実現できるだろうか? ロヒンギャ 差別の深層 [ 宇田有三 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.02.10 19:04:27
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