俵屋宗達が天正遣欧使節団と共にイタリアのバチカンで、
信長が狩野永徳に描かせた
「洛中洛外図屏風」をローマ法王の前で披露する。
帰途、ミラノの修道院の食堂の壁に描かれた
レオナルドダヴィンチの「最後の晩餐」を見て感動し、
そこでカラヴァッジョに会う。
同世代の東洋と西洋の少年絵師が出会う奇跡。
ローマ法王に謁見した使節団は
信長の死を知らされることなく帰国するわけだが、
その先は描かれていない。
作者の「こうだったらいいな」
という思いが伝わってくる。
宗達が「風神雷神図」を描く素地を
西洋で得たのではないか、と思わせる内容でした。
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