さみしい時、悲しい時、腹が立った時、
何億光年も離れた宇宙の星のことを考えると、
気持ちが楽になることがある。
11編の短編集です。
「こいのぼりのナイショの仕事」は
2年前の緊急事態宣言下で、
休校になった学校の庭に泳ぐ鯉のぼりが語り手で
「こいのぼりのサイショの仕事」は
その1年後の話。
「原っぱに汽車が停まる夜」は
「銀河鉄道の夜」へのオマージュを感じる。
「花一輪」は桃太郎の鬼退治の話。
本当の鬼は人間の心に棲みついているもの。
悪徳政治家も退治してもらいたい。
コロナ禍でも少しは希望が持てるような気持にさせてくれる。
かぞえきれない星の、その次の星【電子書籍】[ 重松 清 ]