壮絶な女の一生でした。
すごく読ませる作家さんです。
初めての作品ですばる文学賞を受賞しました。
認知症になり、
記憶が行ったり来たりしながら語られるカケイの人生。
息子が死んだことは忘れているのに、
幼い娘を死なせたことは、
心の深いところに残っていて、
面倒をみてくれるヘルパーさんたちを
娘の名前の「みっちゃん」と呼ぶ。
ところで「手がぼっこになって字が書けん」
とカケイが言うところで
「ぼっこ」にハマってしまった。
私の地元の方言では、
ボロとか壊れたという意味で
「体がぼっこになった」と言う。
この小説の舞台は千葉かな。
ミシンと金魚 [ 永井 みみ ]