星座に関連付けられた5つの短編集。
直木賞候補になっていることを知っていて読み始めた。
短編集だし、あまりインパクトがない内容だったから、
まさか受賞するとは思わなかった。
コロナ後の作品もあり、
心の揺らぎみたいなものが丁寧に描かれている。
「湿りの海」でシングルマザーが
「子どもなんか産まなければよかった」
と吐露するところや
「星の随に」では小学生男子が
父の再婚相手に遠慮して、
学校から帰っても家に入れなかったり、
実の母に会うことを遠慮したり。
子供のせいじゃないのに。
なんて住みづらい日本になってしまったのだろう。
夜に星を放つ [ 窪 美澄 ]