児童書。
ハワイで生まれた日系二世の少年マレスケの目線からの戦争の話。
日中戦争中の日本がアメリカと戦争をするとは思っていなかった日系人たち。
自分はアメリカ人だと思っていたマレスケは、
本土では日系人が収容所へ入れられた、
と聞き戸惑う。
兄は志願して日系人だけの部隊に入り、
ヨーロッパへ派兵される。
「どっちかにつかなければならないなんて、考えることのない世界になればいい」
と兄からの手紙。
姉は軍人の彼氏から敵の国の人とは結婚出来ないと言われ、
別れる。
当時の日系人たちの苦悩がうかがえる。
マレスケの虹 [ 森川成美 ]