本ちょこっとかじり虫
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撮影中の事故により三たび映像化が頓挫した “呪われた”小説『夜果つるところ』 その著者・飯合梓の謎を追う小説家の蕗谷梢は 2週間のクルーズ旅行に夫の雅春と共に参加し、 夫の知り合いの関係者に取材する。 一同が集まり話をする前半と、 一人一人にインタビューする後半、 そして大団円。 結局、再婚同士の梢と雅春が お互いに遠慮していた感情を発出するための 船旅だったような気がする。 船の中はいわゆる密室で逃げ場がないから。 「映画や小説などの虚構の中に真実がある」 という映画監督の言葉になるほどと感心した。 『夜果つるところ』の筋書きは大体わかったが、 恩田陸作の『夜果つるところ』を読んでみようと思う。 小説の中で別の小説について語る、 入れ子のような物語をメタフィクションと言うらしい。 15年も雑誌連載していた作品。 複数の作品を並行して書いている恩田さんってすごいな、と思った。 鈍色幻視行 [ 恩田 陸 ]
『spring』恩田 陸 2024.09.11
『なんとかしなくちゃ。 青雲編』恩田 陸 2024.05.22
『夜果つるところ』恩田 陸 2024.01.12
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