インドネシア西部、
インド洋に面した小島の海底に
古代遺跡を発見した、
元大手ゼネコン勤務の加茂川一正。
日本の学者二人を連れて再び島を訪れる。
インドネシアと言えばイスラム教の国。
でも、有名なボロブドゥール遺跡は仏教寺院だ。
島の表側の住民は自称アラビア人でムスリムだが
遺跡のある側の住民は電気も水道もなく
女系家族で原始的な生活をしている。
が、携帯電話を持っているし、
インドネシア語も片言の英語もしゃべる。
多民族、多宗教国家の複雑さ、
火山に供物を捧げた島のムスリムを許さない
イスラム原理主義者の厳格さが垣間見られた。
ドゥルガーの島 [ 篠田 節子 ]