『わたしは13歳 今日、売られる。: ネパール・性産業の闇から助けを求める少女たち』長谷川まり子
ネパールの少女が売られたり、さらわれたりして、インドの売春宿で働かされている。首都カトマンズから離れたバスも通っていない集落の子供たちは学校にも通えず、家の手伝いをする。貧困のせいで親に売られる少女もいるし、行商人のふりをして集落に来た男に騙されて連れ去られもする。マイティネパールというNGOの活動で助け出された少女たちは読み書きや職業訓練を受けて自立していく。日本では著者の長谷川まり子さんが代表のラリグラス・ジャパンが支援している。日本でも貧困のために身売りした時代があった。世界では今も続いている。わたしは13歳 今日、売られる。 ネパール・性産業の闇から助けを求める少女たち [ 長谷川まり子 ]ーー祖父母と妹と貧しいくらしをしていた少女スニタは14歳のときに、仕事を紹介してくれるという男にだまされ、売春宿に送られました。ーーお母さんにお使いを頼まれておじさんに会いに行こうとした15歳のアンジュは、バスターミナルで記憶を失い、インドの売春宿に売られてしまいました。そしてブローカーの女から「おじさんがお前を売ったんだ!」と聞かされたのです。ーー10歳だったカビータは、継母からインドでメイドとして働くよう命じられ、迎えにきた女性に連れて行かれたのが売春宿でした。1年後、保護されたカビータは勉強とスポーツで自信をつけ、その後看護師して新たな人生を歩みはじめています。