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カテゴリ:仕事、その他
今日は、スマイルズの『自助論』から一節を引用します。
よき師、よき友は人生最大の宝 人格教育の成否は、誰を模範にするかによって決まる。 われわれの人格は、周囲の人間の性格や態度、習慣、意見などによって無意識のうちに形づくられる。 よい規則も役には立つが、よい模範にははるかに及ばない。 良い模範の中には、実際の行動を通した教え――生きた智恵が含まれているからだ。 よい忠告を与えながら悪い手本を見せているのは、左手で家を建てながら右手でそれを取り壊しているようなものだ。したがって、とくに若いうちはよく注意して友人を選ばなくてはならない。 若者には相互にひきつけあう力があり、付き合っているといつの間にか性格や人格が似通っていく。 作家エッジワースの説によると、 「若者はとくに朱に交われば赤くなる性質が強いから、いちばん模範となる友人を選ぶべきだ」という。 ちなみに彼のモットーは 「よき友と交われ。さもなくば誰とも交わるな」であった。 海軍将校コリングウッドは、若い友人に宛てて次のような手紙を送った。 「つまらぬ友と付き合うくらいなら一人で生きよ――これを処世訓として肝に銘じておきなさい。 自分よりすぐれた人間か、せめて同程度の人間を友とすべきです。人間の価値は常に、友の価値によって決まるのですから」 名医シデナムも、 「人は、話し相手が善人か悪人かによって善くもなれば悪くもなる」と語っている。 またオランダの画家ピーター・レーリーは、事情が許す限り二流の絵画は見ないことにしていた。つまらぬ絵に影響されると、自分の絵筆まで汚れきってしまうと信じていたためだ。 同じように、堕落した人間と付き合っていると自分自身も必ずそれに染まり、品性を落としていく羽目になる。 我が家の娘たち、そして世の中の若い人たちに贈ります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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