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テーマ:暮らしを楽しむ(388535)
カテゴリ:新聞記事より
2006/06/14, 朝日新聞 朝刊
干してもなかなか乾かない洗濯物。 部屋の隅や押し入れで増殖するカビ……。 梅雨シーズンに入り、やっかいな湿気に悩まされる日が増えてきた。 エアコンをつければ簡単に対処できるが、長時間使うと体調を崩す人も多く、電気代も気になる。 革靴やクローゼットの中の衣類、浴室をカビから守るには、室内の湿度をどの程度に保てばいいのか、頑固なカビは簡単に取り除けないのか、調べてみた。(渡辺翔太郎) ○室内干し、居間は避け必ず換気 「この季節、洗濯物のことを考えると気が重くて……」。 東京都八王子市の会社員山本久美子さん(44)は、空模様をにらみながら洗濯物を干して出勤する毎日。 天気がよければマンションのベランダに出せるが、雨や雲が厚い日は脱衣所や居間で室内干しだ。 消臭効果のある洗剤を使えば、室内で干してもにおいは気にならない。 でも、部屋にはたっぷり湿気がこもる。 「音が響くのであまり使いたくないが、除湿機に頼るしかありません」 室内干しは、見た目がよくないなどの理由で嫌う人もいるが、兵庫県立生活科学研究所(神戸市)が昨年5~6月、県内の消費者に実施したアンケートでは、8割が室内干しをしていた。 干す場所で最も多いのは「居間」で5割、次いで浴室が約3割だった。 だが、東京ガス都市生活研究所(東京都)の松島悦子・主幹研究員は「できれば室内干しは避けた方がいい。 5キロの洗濯物から発生する水分は3リットルにもなる。 室内干しで湿気が高まると、カビやダニが好む環境になるのです」。 カビは高温多湿な場所で活発に繁殖するが、冷蔵庫の中で食べ物がかびるように、温度が低くても繁殖する。 このため、カビを防ぐには、温度より、湿度をコントロールする方が効果的といい、松島さんは「部屋の湿度は60%以下にしておくのがいい」とアドバイスする。 晴れた日なら、就寝前に5分程度窓を開けて換気すれば、炊事や入浴で発生した湿気を外に出すことができる。 ただ、雨の日で屋外の湿度が70%を超える時は、エアコンや除湿機を使った方がいいという。 室内だと、台所や浴室なら換気扇が使えるが、居間の湿気は換気しにくい。 このため、「室内で干すしかない時でも、居間はさけ、浴室で換気扇を回しながら干してください。 浴室である程度乾かした後、乾燥機で仕上げれば生乾きも防げます」という。 ○カビ取り剤、微生物入り主流に 東京都の東急ハンズ新宿店では、6月に入って、カビの発生を防いだり、取り除いたりする商品の売れ行きが伸びている。 「梅雨対策は、つまるところカビ対策」と、商品アドバイザー小田裕生さん。 今年の主流は納豆菌の仲間「バチルス菌」を使ったカビ取り剤で、価格は500~1000円程度。 浴室や押し入れなどに置いておくだけで、空気中に放出された菌が繁殖しているカビを食べ、発生も防ぐという。 刺激臭もなく、ゴム手袋やマスクの必要もない。 置いてから効果がでるまで4~5日かかるものの、もともと自然界に存在する微生物なので、小さい子どもやペットがいても安心して使うことができる。 ただ、塩素系のカビ取り剤のようにタイルなどを真っ白にするのは難しいという。 微生物を使ったカビ取り剤のほかにも、重曹やクエン酸など以前から使われている商品や、抗菌・防カビ用アルコール、光触媒を使った製品の人気も根強いという。 重曹は1キロ約500円、クエン酸は約20グラムで300円程度だ。 シリカゲルなどには及ばないが、重曹にも湿気を吸収する働きがあり、容器に入れ、靴箱に置いておくと湿気やにおいが取れる。 湿った重曹は台所や浴槽を掃除するとき、洗剤として再利用することもできる。 金属部分の水あかが気になるときは、酢やクエン酸で磨くと光沢も出る。 小田さんは「自然界にいる微生物や、食品でもある重曹、さらには光触媒と、今年は梅雨対策でも安全・安心がキーワード。 エアコンで除湿もいいですが、カビの発生を安全に抑えて、健康的に梅雨をすごしたいものです」と話す。 ■カビやダニの危険度チェックリスト■ □ 一日中、部屋を閉め切っていることが多い □ 室内干しをよくする □ 料理中によく換気扇を回し忘れる □ 風通しが悪い □ 部屋には観葉植物がいっぱいある □ 掃除が苦手 □ 浴室は休日にまとめて掃除している □ 畳の上にじゅうたんを敷いている □ 結露をそのまま放置している □ エアコン、除湿機がない ※五つ以上当てはまるときは注意が必要だ。東京ガス都市生活研究所のホームページ (http://home.tokyo-gas.co.jp/benri/tsuyu/)から。 ---- fujito-mです 本文に下線を引いた「消臭効果のある洗剤」は、化学物質が入っているものもあり「経皮毒」が心配です。 やっぱり、菌には菌?。自然の力が一番のようです。 抗酸化工法も発酵型微生物からとれる「特殊酵素」?によって、善玉菌の活躍できる環境にするものなので安全です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.06.19 08:28:07
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