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テーマ:花粉症&アレルギー(484)
カテゴリ:新聞記事より
2006/06/16, 日経産業新聞
米バイオベンチャーのアレルカ(カリフォルニア州)は猫アレルギーを引き起こさない猫=写真=をつくることに成功、販売を始めた。 アレルギーの原因物質をつくる遺伝子を特定、同遺伝子を持たない猫をかけ合わせた。 インターネットで販売予約を受け付けており、早ければ2007年4月から飼い主に引き渡す。 アレルギー反応を引き起こす原因は猫の唾液(だえき)や皮膚に含まれる猫抗原(FelD1)と呼ばれるアレルギー誘導物質。 アレルカはバイオ技術を使ってFelD1を生産する遺伝子を特定、この遺伝子を持たない突然変異の猫を探した。 米国内の販売価格は1匹3950ドル。 海外からの注文も受け付ける。 カナダ、メキシコ、英国とアイルランドを除く欧州は4950ユーロ、その他の地域は9950ユーロ。 子猫はワクチン接種や不妊手術を済ませた状態で引き渡され、獣医による健康証明と1年間の保証が付く。 注文が多いため、今のところ色や性別は飼い主が選ぶことはできない。 猫アレルギーは鼻水やくしゃみ、皮膚のかゆみなどを伴う。 米国アレルギー・ぜんそく・免疫学会(AAAI)によると、米国の猫アレルギー人口はおよそ3000万人。 猫好きでも本人や家族がアレルギーになるために猫を飼うことをあきらめる場合も多い。 アレルカは将来、ペルシャ猫などの特定猫種でアレルギーを持たない猫を販売するほか、他の動物への技術適用も計画している。 (ニューヨーク=西邨紘子) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.06.21 09:17:31
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