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2006.08.11
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カテゴリ:新聞記事より
2006/08/07, 日経ビジネス

 東日本旅客鉄道(JR東日本)が来春から、新幹線を含むすべての特急列車を全面禁煙にすることを決めた。
2003年に健康増進法が施行され、禁煙や分煙が社会全体の流れとなっているものの、公共交通機関の全面禁煙には賛否両論ある。
一方、JR東海では来夏導入する新型新幹線を、全席禁煙にしたうえで車内に喫煙ルームを設ける予定だ。
今回は公共交通機関での喫煙ルールのあり方について、聞いた。

 JR東日本の施策(全面禁煙)について、回答者を「全く吸わない」「時々吸う」「頻繁に吸う」に分けて賛否を尋ねた。
結果は非喫煙者の92.7%、
時々吸う人の67.7%、
頻繁に吸う人でも48.8%が「賛成」。
喫煙者全体では56.2%が全面禁煙に賛成している。

 「賛成」の理由は、7割以上の人が「今までの分煙方式では受動喫煙を避けられないから」。
JR東日本が全面禁煙にしたのも、喫煙車両から流れてくる煙に対して、非喫煙者からの抗議が強かったためだという。

 一方、「反対」の理由で多かったのは「分煙をもっと工夫すれば全面禁煙の必要はないから」(73.0%)。
「その他」(17.3%)の中には「全面禁煙するとトイレで吸う人間が出てくる」といった懸念もあった。

 現時点で、喫煙者と非喫煙者が共存できる可能性が高そうなのは、JR東海の完全分煙型の車両。
しかし、自由意見では「喫煙者の服に染み込んだ匂いが気になる」(31歳、男性)、「喫煙ルームまで行く手間がかかる」(47歳、男性)など双方から文句が出ている。

 JR各社にとっては、旧国鉄の長期債務の処理にたばこ特別税の一部を充てているため、JR東日本の施策に対して「(債務返済に協力している)喫煙者には配慮すべき」(33歳、男性)といった声も複数あった。
最適解を見つけるためのJR各社の試行錯誤は当分続きそうだ。
(永井  央紀)






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最終更新日  2006.08.11 18:43:09
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