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テーマ:家を建てたい!(9924)
カテゴリ:建築知識
今月からリノベーションの工事に入ったお宅の工事状況報告の続きです。
前回は、排水が床下に溜まっていてびっくりしたって報告でした。 それから工事は進んでおります。 今回のリノベーションは、できるだけ壁土を取らなくてもいいところは残して、2階床についても間取り変更が無いので今の床の上にもう一枚床板を貼る工法(カバー工法)を採用した工事ですのでサッシはまだ外れていませんが解体完了もこのような感じになります。 今度の間取りでは、勝手口が今のところより90cm右に着きますので壁土を取り外しました。 そうしたら、外壁のモルタルの裏側は、 この様に黒くなっています。 これは、黒カビです。 土壁が室内の湿気を調湿してくれていますが、外壁がモルタルなので通気がないからモルタルが結露を起こして黒カビが生えたと考えられます。 ここでわかる健康な住まいとは、水蒸気は室内から屋外まですんなり通り抜けられる材料を使わないとこの様に結露を起こしてカビが生えたり土台や柱を腐らせたりしてしまう事になります。 この写真は以前新築をさせていただいたお宅の屋根下地板の裏側です。 棟換気は国の基準以上とっていたのですが、屋内での水蒸気発生量が多いお宅であったので野地板が結露してこの様になったものです。 合板は、木材ですが接着剤で貼り合わせる事により水蒸気も通り抜けない様になっている事がこれでわかります。 ですから、最近のお宅やツーバイフォーのお宅は外壁下地に構造用合板を耐力壁に使っていますが気をつけないとこの様になってしまいます。 ですから今、弊社では、合板は使わず、モイスやケナボードといった湿気や水蒸気が通り抜けてしまう材料を使用しています。 湿気が通ると風が通るのではと思われるかもしれませんが風が通り抜けてしまうという事はありません。 気密測定をしてもC値は0.5を下回る結果を出しております。 C値の測定は、秒速36m程度の風が外から家にぶつかってきている状況になるように換気扇で住宅内の空気を出して測定します。 この測定中に玄関ドアを開けようとすると「ピュー」っとドアの隙間から風きり音がする位強く空気を排出して測定しているのです。 今日は、外壁下地に合板を使うより透湿建材を使いましょうというお知らせでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.04.27 19:20:14
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