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2010.05.21
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カテゴリ:建築知識
きのう、写真をアップしようとしたのですがうまくアップされませんでしたので二日分の工事状況報告です。
ベランダの床ですが1階の屋根としての役割もありますよね。
だから防火面にも配慮が必要になります。
構造用合板で雨などの水が流れやすくなるように1mで1cm斜めの床を作ります。

ベランダ下地

その上に、ケイカル板を打ち付けます。

ベランダ下地

笠木(手摺りのてっぺん)は太陽熱を一番よく受けるところですので、透湿遮熱シートで防水・耐熱補強をしてベランダ手摺りの劣化防止対策をしています。

ここから防水屋さんの工事が始まります。
メーカー10年保証の施工となります。

目張り、コーナー処理完了

先ずは、板の継ぎ目と角になるところに亀裂が入らないように処理します。

そしてFRPの施工です。
FRP防水は強化プラスチックでガラス繊維のシートを樹脂を塗って固める防水です。

グラスファイバー

FRP

ガラス繊維は二層に塗り固めます。
FRPは船や浴槽などにも使われている軽くて丈夫な防水材料です。
紫外線に弱いので、表面には塗装を施します。
塗装が紫外線劣化で痛む10年前後に塗装の補強が必要です。

防水工事が終わると、土台とベランダの水切り取付、そして外壁の断熱と塗下地を兼ねたEPS工事になります。

樹脂モル塗装

このEPSを傘付きビスで壁下地に固定していきます。

EPS

EPSはビーズ法ポリスチレンフォームで簡単に言えば発泡スチロール断熱材です。建築用のEPSは防火性に特化させた発泡スチロールです。
それでも紫外線に弱いので後できれいに塗り仕上げができないかもしれない部分は、劣化対策として板張りの段階で樹脂モルタルを塗ってから弊社では工事をしています。

その頃、家の中では・・・
基礎断熱工事の真最中。

基礎断熱

外周部の基礎立ち上がり部分と外部から1m迄の土間基礎に基礎断熱材「押出発泡ポリスチレン保温板」を貼り付けます。
なんで1m迄と思われる方がおられるかもしれませんね。これは、日射熱と外気熱の影響を受けてしまう部分を断熱して外からの影響を受けにくくするのです。
何でそれより内側はいらないのか?それは、地下水や洞窟の中ってって夏涼しく冬暖かいですよね。ってことでおわかりかと思います。

話は少しずれますが、コンクリートって身体によくないんですよね。
周辺のものを酸化させる力が強いんです。コンクリート自体はアルカリ性なので中に入っている鉄筋は錆びにくいのですが、よくコンクリートから錆びた鉄筋が見えている写真などを観る事があるのでおわかりになると思います。
だから、床下の空気を部屋に取り込む暖房法をされている住宅会社さんは沢山ありますが、弊社は床下を通して部屋の汚れた空気を外に排出する方式です。
この事で住まれている方にメリットが生まれます。床下空間が室内空間と温度差が生じにくくなります。
よって、冬場は床暖房しなくてもスリッパ無しでも床が冷たくないんですよ。

今日はここまで・・・
次回をお楽しみに!





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最終更新日  2010.05.22 11:07:44
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