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2010.06.14
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カテゴリ:建築知識
お客様から時々ですが聞かれる事があります。
日本家屋はシロアリにやられてダメだ。と・・・
シロアリが着いている場所を聞くと、お風呂やトイレがほとんどです。
しかも外壁はモルタル仕上げです。

もともと、日本家屋って腐り安いお風呂やトイレは、外に別棟であって、キッチンは土間にありました。
外壁も漆喰や板張りです。

壁土が水を吸っても家の中には水は浸入しない。風通しがいい(空気に触れている)壁なので水蒸気として蒸発していく様になっていたのだと思います。
また、腐る事がわかっているようなお風呂やトイレは別棟なので修繕費用も安く家には影響を与えないようになっていたのでしょう。

戦後、外壁をモルタル塗りにして、水回りを家の中に持って入って、ビニルクロス貼りにアルミサッシと、日本家屋のいいところを全て殺してしまったのが今の日本の家なのです。
だから、時間が経つと古くさくなり、生活がしにくいなどの問題まで発生し耐用年数が短いのだと思います。
今、国が勧める長期優良住宅も日本の気候になじませるのではなく、シャットアウトする様な方法をとっているので本当に長期保つのかが心配です。

日本の家は、やっぱり空気が壁を通り過ぎ湿気の調整ができる壁で造るのがいちばんいいのではないでしょうか。
そこで、セルロースファイバーや4種EPSなど、透湿性のある断熱材を壁土の代わりに使い、耐震部分でもモイスなど透湿性の高いものを採用し、今日本住宅に求められる快適性と日本の家屋の性能部分は引き継ぐ住まいづくりを行っています。

透湿、防湿、遮熱、断熱をうまく使った住まいづくりを行い、本当に長期間優良な住まいであり続ける住まいづくりを行っていきます。

それから長期優良住宅は、記録の作成及び保存が義務づけられています。
これって、あなたの家を業者に管理されてしまうわけです。
今までなら無償で直してもらえたものも、有償化する恐れがありますので注意が必要です。





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最終更新日  2010.06.14 17:46:47
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