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カテゴリ:還元陶板浴
社会就労センター(就職することが困難な身体障害者に対し作業等必要な訓練を行い、自立できるよう支援するとともに社会復帰の促進を図る施設です。)の作業場(リサイクル石鹸製造、アルミ缶分別など)の建築工事に、どうしてもリサイクル事業には出てくる臭いの問題に対して、エコパラダイス工法の採用を計画されました。
エコパラダイス工法はまだまだメジャーな環境対策工法ではないので採用にあたり説明をするために資料を作ったり、集めたり、今までの実験を検証してみたり・・・ その中で、サラダ油の廃油がどうなるか?という実験を昨年10月から行っていました。というか放置していました。 ↑一晩火にかけて忘れていて真っ黒になってしまったサラダ油(2009年10月7日) 上記のサラダ油を還元陶板浴に通っておられた方が持ち込まれた際の写真です。 そして、1週間後。 油の酸化度合いを測定する試験紙を購入し酸化度の測定をしてみたら、 ↑1週間後に試験してみました(2009年10月14日) 酸化度は、2つめか3つめくらいの「0.5」~「1.0」というまだ新しい油という結果が出てました。 これが、いいものなのか悪いものなのかが料理の専門家でもないのでわからずそのまま放置していました。 そして、今回の話があり久しぶりに測定。 結果は・・・ ↑2010年10月9日現在 酸化度「2.0」くらいでした。 センター長さんは、リサイクル石鹸を作っておられるので、「これは凄い!普通じゃこんな事はあり得ない」と絶賛されていました。 僕としては、油をもらった時の最初の油の状態がいかなる状態かわからない事もあり???ってかんじでしたので油についてちょっと調べてみました。 --油の酸化-- 油には賞味期限があり、開封後使用していなくても徐々に酸化されていきます。 揚げ物などで熱を加えると熱酸化が起こり、さらに酸化が進みます。 使用後揚げカスや水分が残っているとさらに酸化が進みます。 また使用するにつれて油が褐色になってきます。 これはしょう油など下味に使用したものが溶け出したり、素材に含まれている鉄分が溶け出すことで起こります。 別のHPでは、 油脂性食品は長期にわたって保存しておくと、空気中の酸素、湿気、熱、光、金属イオン、微生物あるいは酵素などの作用によって、不快な臭いを発し、味が劣化して商品価値を減ずる。 油脂成分が変化した食品は栄養価値の低下を伴い、さらに酸化が進むと毒性を示すようになる。 これらの油の劣化現象を酸敗あるいは変敗と呼んでいる。 油脂を空気中に長期間放置しておくと、油脂中の不飽和脂肪酸が酸素を吸収して、不安定な過酸化物(パーオキサイド)を生じ、これが転位して、不飽和のハイドロパーオキサイドを生ずる。 これらの一連の現象を自動酸化と呼ぶ。 とあります。難しいですね。 どのページを見ても劣化(酸化)を遅らせる方法は載っていても、酸化した物を還元させていい状態にするというのはありませんでした。 そこで、実験しましょう!という事で集めてこられている廃油をちょっと分けてもらって実験開始です。 油をもらった時に測定。 わー、きれいな黄色、これは「4.0」ですね。 といただいて帰ってきまして、実験用にインスタントコーヒーの空き瓶に移しました。 当たり前の事ですが「4.0」です。 片方はエコパラダイス工法の建物内へ、もう片方はエコパラダイス工法ではない空間に置いておきます。 きれいな瓶の方をエコパラダイス工法の建物内に置いておきます。 ずーっと黄色い(酸化度4.0)ままか、還元して青くなってくるのか楽しみです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.10.13 15:24:23
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