カテゴリ:京の見どころ
. 真言宗・御室派総本山 大内山・仁和寺(にんなじ) 平安初期886年(仁和2年)光孝天皇の勅願で建て始められたが翌年崩御、遺志を継いだ宇多天皇により888年に落成し当初"西山御願寺"と称されたが、すぐのち年号をとって仁和寺とされた ご本尊に阿弥陀如来を祀り、宇多天皇が出家の後この仁和寺伽藍の西南の位置に「御室(おむろ)」と呼ぶ僧坊を建てて住み、以後皇子や上皇の入寺が続いたため仁和寺を「御室御所」との別称でも呼ばれることとなります、「御室」の旧地には現在「仁和寺御殿」と称される御所風の建築群と名勝庭園が国の史跡に指定されて残されています 1470年代の応仁の乱で伽藍は一度全焼するが、1624年以降の寛永年間徳川幕府により伽藍は整備され、皇居(現京都御所)の建て替えに伴い旧皇居の紫宸殿・清涼殿・御常(おつね)御殿などが仁和寺に下賜境内に移築され、9万平方メートルの広さに門跡寺院としての風格を整えます 「二王門」(重文) 徳川家光の寄進により建てられた仁和寺の正門で、二王門は左右に見える二体の金剛力士を安置していることに由来しています、また幅19m、高さ20mあり知恩院三門・南禅寺三門と並び京都三大門の一つとされています 二王門を潜ると長い参道の先は朱の「中門」(重文) 左手側が御殿、奥山は成就山で 1827年当時29世門跡が四国88札所の砂を持ち帰えらせて、約3kmの御室八十八ヶ所霊場が設けられ、今も四国へはお詣りできない方の88ヶ所巡りが行われています (右)中門から続く石畳みと石段を登り「金堂」(国宝)へ、御所寝殿造りの紫宸殿が移築されたもので内陣には「阿弥陀三尊像」が祀られています、TOPの写真が金堂正面です 「鐘楼」(重文) 入母屋造り朱塗りの袴腰式二階建で、高欄が廻らされ鐘は普段外からは見えない珍しい建物様式です (右)「御影堂(仏堂)」(重文) 桧皮葺の桃山様式の建物で、御所の清涼殿の一部を賜り建てられたもので、宗祖弘法大師像・開山の宇多天皇像などが安置されています この他境内には「経蔵」・「観音堂」・「九所明神」など重文の建物群が立ち並びます 「五重塔」(重文) 高さ36m余1644年造営されたもので、上層程屋根が小さくなる一般的な塔と違い、江戸時代の特徴を顕し各層の屋根の大きさほぼ一緒です 「百日紅(ヒャクジツコウ)」お堂の上に今綺麗に咲いていました、一般的に"さるすべり"ですが名としては"ヒャクジツコウ"の方が花木らしく綺麗ですね (右)振り返り参道をとおして重厚な二王門を眺めます、門柱の間から見える景色も含めTVや映画によく登場した場面です 「仁和寺御殿」 旧御室御所の本坊表門(重文) 奥に見えるのが御殿大玄関です、この表門の北側に御皇族方や賓客出入りの「勅使門」が造られています 「御殿大玄関」 寺院の玄関でなく皇居御車寄せ似の宮殿の玄関です (右)御殿内「白書院」、「黒書院」、「宸殿(しんでん)」、「霊明殿」にそれぞれ仁和寺の特徴ある「渡り廊下」が縦横に巡らされています 「宸殿」 御殿内儀式・式典などに使われる中心的な建物で、元は御常御殿が移築されたものでしたが焼失して再建されています 南北にある庭と共にやはり宮殿の雰囲気が漂います (右)「南庭」 宸殿の南側に位置する白砂を敷き詰めただけの簡素な枯山水庭園で、前方正面は勅使門 右は内側から見る二王門の屋根で 手前右は"右近の橘"、向う側"左近の桜"です 宸殿内書院造り上段の間 明治の日本画・大和絵の原在泉画伯の襖絵、桜と奥は孔雀です、欄間は檜の手彫で折上格天井(おりあげごうてんじょう)で造られています 白書院の襖絵 福永晴帆画伯の筆 「松」 (右)黒書院の襖絵 堂本印象画伯の筆 「松」 「霊明殿」 桧皮葺平屋宝形造りで内部折上格天井も含め平安様式を模した仏殿で、御殿内一番奥に位置します (右)霊明殿内部 一室三間幅の仏壇には木造薬師如来像(保管霊宝館)を祀り、仁和寺の歴代門跡の御位牌を安置しています 「北庭」 中央に心字池が配された晴れやかな緑あふれる池泉回遊式庭園です 江戸時代の作庭様式を取り入れた屈指の寺院庭園と謂われています 庭の背後の築山には百日紅の花と共に、紅い葉のもみじも混じり美しい色合いを見せていました (右)池の中央、綺麗な石組みと石橋、形造られた刈り込みと松が映えています 池西寄り、睡蓮が優しい色でまだ花を浮かべています (右)池東側、中島は形造られた松の碧さが池を覆っています 奥に築山が配され北庭一番の景観とされる処です、背後に五重塔 手前は中門の屋根で中央茅葺きの建物が草庵風の茶室「飛濤亭(ひとうてい)」(重文)です 当寺はまた、宇多天皇を流祖とする華道御室流の家元でもあります (こちら仁和寺境内 貴重な建物内部も含め、写真制限ありません) ☆ただ字数制限にて説明不足スミマセン (TOPページ今京都・五山の送り火です ホームで見て下さい) ........................................................................ ☆京都市バス 「御室仁和寺」下車すぐ ☆京福電鉄 「御室仁和寺」下車 徒歩3分 仁和寺HP URL---http://www.ninnaji.or.jp/ ------------------------------------------------------------------------ 被災地に届けよう! 【京都】老舗や名店がひしめく古都。お土産や名産品をお取り寄せ! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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