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2012.09.08
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カテゴリ:京都良いもの
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 北山杉 上下同太の円直材で、緻密で堅く又節がなく光沢もあり床柱として最適の材質を誇り、又和風建築は勿論様々な現代建築にも調和し多種用途に使用され、京都の銘木として伝統工芸品に指定されています

 北山杉のふる里 京北町(けいほくちょう)・中川 
 京都市街の西北約20Kmに位置して現在は京都市に編入され北区・中川と呼ばれますが、隣接する小野郷(おのごう)と梅ヶ畑とともに御所に産物を献上する「供御人(くごにん)」としての地位を授かり古来より北山丸太の生産・販売に携わってきました


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 室町時代1390年代からここに産する北山杉の皮をむき加工してつくられた北山丸太、千利休により完成された「茶の湯」文化を支える茶室や数寄屋造りの建築用材として頻繁に用いられるようになり、今日まで600年余の歴史を刻んできています 


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 ↑前回記事の鷹ヶ峰・源光庵より北へ約4Kmの「京見峠」からの京都市内の展望です、右手の尖った先の木の少し上ミギ京都タワーが見えます 今はこの景色森林保護の為木が生い茂り見えません、この写真7年前のものです 正面に見えるのは東山です


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 ↑先の峠道でも行けますが、普通は紅葉で知られる高雄を経て周山街道を中川に入ります ここから美しい北山杉の山と杉林の景色が続きます


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 ↑清滝川に沿って杉山が続きます、谷あいの眺めです


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 ↑中川地区の地域一体の地形は急斜面で険しく雪深い事で知られています、この厳しい自然条件の中で北山杉は育てられています


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 ↑間伐により間引きされ見事に立ち並ぶ杉林です

 北山丸太、杉の木の皮を剥いだ丸太のまま人目につく処で用いられます、フシやキズがあっては磨丸太になりません、北山地方では緻密な育林技が伝統として代々引き継がれています




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 ↑空に向かい真っ直ぐに伸びる北山杉 30~40年かけてやっと成木となります

 この真っ直ぐな丸太を作るため、現在の北山杉すべて挿し木(さしき)から育成されます
 杉はまた太り過ぎないよう枝を落とし光合成を抑える一方、細くならない様枝打ちには細心の注意が払われます       



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 ↑最も重要な技術「枝打ち」、植林から伐採までに何度となく繰り返し鋭利なナタやカマを用い、また木から木へ飛び移りながらの作業は北山杉の伝統技術です

 (右)「本仕込み」という工程で、伐採のあと山の斜面での「皮剥ぎ」及び「現場乾燥」をおこないます             (両方の写真は北山杉(協)資料より)
 このあと、小剥ぎという点検工程の後、冬の厳しい寒さの中冷たい清滝川の砂での「磨き」を経て、初めて光沢ある丸太となります


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 ↑「天日乾燥」一週間ほど天日で乾かした後、さらに倉庫の中で半年から一年乾燥させて漸く北山磨丸太完成です  (写真・資料より)



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 ↑完成品です
 *右より「磨丸太」 (北山丸太の基本の品種です)
 *2本目「天然ちりめん絞り丸太」 (天然絞りのうち最も希少な品種です)
 *次の2本は「天然出絞丸太」(自然に絞り様の凹凸のある品種で模様一本毎に異なります)
 *左端は「人造絞丸太」(伐採2年程前に人工的に絞り模様をつけた一番多い品種です)

 (右)北山杉を使った和風会議室 丸太を用いた床の間と北山垂木(タルキ)用材を使った天井照明・障子、杉材のテーブル・行燈等で造られた部屋です



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 ↑杉丸太断面です、これで約60年のもので床柱用でなく太く育てたものです

 (右)丸太を使った和風照明二灯、他にも杉材を使った製品沢山あります



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 ↑「台杉」元来の北山杉の育て方です、急峻な山で効率よく育てる方法として編み出された山人の創意工夫の産物と謂われています

 根から「取り木」と呼ばれる基本の台を創り、それから垂直に枝を伸ばし「立ち木」に仕立て育てます、30~40年かけて成木とし伐採し繰り返し立ち木を育てる方式です 生産量の変化から一本皆伐方式へ変わりましたが、最近この台杉方式が見直されて来ています
 
 また台杉、観賞用としての需要が増し和風の庭園や美術館、寺院、ゴルフ場などにもよく使われています


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 ↑ 最後に 急斜面に綺麗に並ぶ北山杉です
 
 川端康成作「古都」はここ北山杉の里が舞台となった作品です、映画・TVでも数多く取り上げられてきています、また東山魁夷画伯「北山初雪」は川端康成ノーベル賞受賞時にお祝いに贈られた雪の北山杉を描いた作品です 

 

旗(TOPページに「花いろいろ」UPしています、今夾竹桃(キョウチクトウ)です ホームで見て下さい)
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JRバス 京都駅発京北・周山線「菩提道」以北「小野郷」までの各地域

北山杉関連HP URL---http://www.kyotokitayamamaruta.com/

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最終更新日  2019.04.30 11:15:45
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