不思議大好き！

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• ちょっと気がかり

  おもしろ話ではないのですが…いつも一緒に寝ているネコ姫が昨夜に限って来なかったので、ちょっとばかり心配になりました。別の部屋にいるかなとも思いましたが、何か外で鳴き声がしたような気がして夜中の二時ごろに家の外周を探索しましたが、いませんでした。玄関の戸もきちんと閉まっています。うちのは外に出さないようにしてるのですが、この季節ちょっとあいたドアから逃亡を試みることもあり、うっかり家から閉め出されてしまった可能性もあるわけです。箱入りネコなもので、変なもの食べたり車にひかれたりすると困りますし過去には外に抜け出したものの戻れなくなって３日ほど行方不明になった前歴もあるものですから。まあ外にはいないようだったので、軽く安心して眠りにつき、朝の5時ごろです。突然ネコ姫が大きな声で鳴きながら、なにやら興奮した様子で部屋に入ってきたのです。どこか別のところで寝てるうちに夢でも見たものか、はたまたどこか痛くて苦しいのか。ちょっと普段と違う声で鳴きながら部屋をうろうろします。長年一緒に暮らしているので、たいていの意思表示は理解できるのですが、今回はわかりませんでした。とにかく落ち着かせようといろいろなだめてみたりして、よく観察してみると幸いどこか痛いわけではなさそうでした。しばらくなだめて30分くらいして、やって少し落ち着いてきました。それでもときおり私の顔を見上げて「うるにゃっ」とか鳴きます。不審に思いつつもなんとかおさまったようなので、再び眠って起きたその朝。兄が玄関の戸が大きく開いてるのを発見しました。なにやら風が入ってきて気づいたといいます。家の中を探索しましたが、特に変化した様子はないようでした。オカルト的に考えると悪霊？現実的に考えるとドロボー？まあどうせ家捜ししたところで金目のものなどないわけですが、何もない腹いせに放火などされても迷惑ですし悪霊にポルターガイスト現象など起こされてもうざったい。さて、いったいどっちなんでしょうか。少し気がかりです。そういえばときおり変なことがあります。玄関のガラスに一本だけピシッとヒビが入っていたことが３回。いずれも朝になって気づきましたが、何かがぶつかったような形跡はありませんでした。位置的にはカギの付近でもないので、割って入ろうとした感じでもありません。いちおう、早速１００均で「防犯ブザー」を思いつきで買ってきましたが、いやそのうるさいこと。心臓に悪そうなので、今回使用は見合わせました。今日はネコ姫がかたわらで「すぴーすぴー」と間の抜けた寝息をたててるので何もなさそうです。なんだったんだろう。

  2005/06/21

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• 聖なる館

  車にバナナをおいていたら半日で真っ黒になってしまった。それはいいとして、「虫」の話を書いてたら、とんでもないことを思い出してしまいました。これから書くことはお食事中の方はもちろん、お食事前または直後の方にとってあまり愉快ではないでしょうから、後でご覧になることをおすすめします。なるべく話をひっぱって、スクロールしないとオチが見えないようにしときますから。さて、かつて私は高円寺に住んでました。隣の中野には高校の頃からの友人「小泉　至」君が住んでました。実名ですが、ブログなんか見ないだろ。面白いやつで、ひろった冷蔵庫をスプレーで赤く塗ろうとして、ノズルをうっかり自分に向けて噴射して、自分を赤く塗ってしまうようなやつです。彼とはひまがあればしょっちゅう行き来して、毎日のように遊んでました。ある夜、彼のアパートにいつものように遊びに行きました。彼のアパートはブロードウェイのすぐ近くにありました。当時としてもかなり珍しい「三畳一間　風呂なし　トイレ共同　日当たり極悪　９０００円」というところです。入ればいきなり居間で、アパートというより間借りに近い感じです。当然カギなどかかってないので、いつものように勝手に入って帰宅を待とうと、ガラッと戸をあけました。暗いので電灯（裸電球です。）をつけようと、手探りでヒモを探してると、何か音がします。カサカサ、カサカサと足元のあたりで音がするのです。はて、なんの音だろうと思いながらやっとヒモを探り当て、引っ張りました。あまり明るくない光が部屋を照らします。「…！！！」私は足元を見て凍りつきました。そこにはおびただしい数のごき○りがうごめいていたのです。３０センチ四方におおむね２０匹、ということは三畳では何匹？数えるのも不可能なくらいの大群でした。でかいの小さいの、黒いの赤いの茶色いの…いろんな種類のごき○りが、急に光を浴びて大慌てでいっせいに物陰にかくれていきます。私は大きくのけぞり、階段を転げるようにして外に飛び出したのでした。後に見たインディ・ジョーンズに、この出来事にそっくりなシーンがあり、思わず彼の部屋を思い出したものです。後日彼にその話をしても、彼は全然信じませんでした。まったく食べ物がない部屋なのにごき○りなどいるはずがない、というのです。彼の部屋にごき○りが住み着いたのか、ごき○りの部屋に彼が住み着いたのか、今となっては確かめるすべもありません。

  2005/06/20

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• アンファン・テリブル～恐るべき子供たち

  仕事でよく道端にいます。（なんだお前の仕事？）状況把握のためしばらく道端でボーッとしてると、子供たちが学校から帰ってきます。ぞろぞろと、小学校低学年とおぼしき子供たちが、いくつかのグループにまとまって、あっちへひっかかりこっちへ立ち止まりしながら目の前を通過していきます。最近は知らないおぢさんにも挨拶しなさいと教育されてるのでしょうか口々に私に向かって「さよーならっ！」と元気よく叫んでいきます。私も「はい、さよーなら」「車に気をつけてね」なんて、ガッコーのセンセーみたいな気持ちで挨拶を返します。なかなかかわゆいやつらだ。その中でなにやら紙切れをヒラヒラさせた一団が来ました。大騒ぎしています。私はきいてみました。「それなに？」「テスト！」と女の子。「テストなんかやるんだ」「そうだよ、やるよ」「ふーん、大変だね。成績はよかった？」「まあまあかな！」などと私と他愛もない会話を交わしながら、彼らは通り過ぎて行きます。あんまりテスト慣れしてないみたいです。見せっこしながら大騒ぎしてるわけです。一団から離れて、男の子がひとりで歩いてきました。彼もテスト用紙を持っています。あっちの石をけとばし、こっちの雑草を踏んづけたりしながらなので、なかなか近づいてきません。実は彼らにうろうろされると、仕事が止まってしまうので、早く歩けよなんて思っていました。「さよーならっ！」彼がやっと目の前にきたので、私も声をかけました。「テスト、どうだった？」すると一瞬の間をおいて、彼がぴたりと私の方に向き直っていいました。「ああ、これ…こんなもん、ただの紙切れだよ、何の意味もないね」…私は返す言葉もなく固まってしまったのでした。　　　　　今からそんなに人生を達観してしまっていいのかい？…おぢさん、すっかり一本とられちゃったよ。

  2005/06/19

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• シュークリームとアルコールと工事

  さてクモ騒動も落ち着いて、寝ようとしていたら空がだいぶ明るくなっています。ちょいと小腹がすいたので、そばに置いてあったシュークリームでも食べようかと思ってると、うちのネコ姫がトコトコやってきて、「私にもくれ」といいます。そこで、かじりかけのすきまの部分から中のクリームを押し出すようにして、ペロペロなめさしていましたが、食欲旺盛、「もっと食べたい」といいます。あまりこういうの脂肪分は体によくないだろうなと思いながら、もう少しあげようとシュークリームを強めに押したら、反対側からクリームがドロリ。うわっ、こぼした、まずいなと、ティッシュを取るべく振り向きかけたらまたドロリ。みるみる大匙山盛り一杯分のクリームが3箇所、シーツに落下。まずは食べかけのシュークリームを置いて、ティッシュで処理を図りましたが、油モノなのでシーツにしみが残りました。油を落とすためには？そうだ、アルコールがいい、とアルコールのビンを取り出しました。これはオーディオ清掃用などに使用している無水アルコールです。非常に純度が高いので汚れ落ちがよく、大変重宝しています。油落としなど簡単です。キャップをあけるとょうどトイレの洗剤みたいに小さな穴が開いていて、一度に中身が大量には出ないようになっています。しかしこういうときには起こりがちなことですが、外キャップをはずしたときに内キャップまで取れてしまいました。その時点でビンをすでに斜めにしていたので、アルコールは一気にシーツに落下、約半畳くらいのスペースがアルコールびたし。さてどうするかと考え、思わずタバコに手が行きましたが、ちょっとまて、引火するじゃないかと思い直して喫煙は中止、ドライヤーで乾かすことにしました。安全のため一応冷風ですから、布団の内部まで乾ききった頃には朝8時近くになっていました。結局徹夜です。さて、やっと寝れるなと横になり、うとうとしかけたら、ガラガラと大騒音。はい隣のビル解体工事が開始です。壁があるとはいえ、直線距離で推定7メートルのところにパワーショベルがいるわけで、到底寝られません。ぐらぐら家は揺れるし。結局どうしようもないので、車で出かけて川原でお昼寝するはめになったのでした。クモの復讐？おちょくられたのはこっちなのに。

  2005/06/18

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• 害虫駆除隊

  昨晩皆さんのブログまわりしていると、1センチくらいのクモが一匹目の前に。布団にすわってＰＣいじってるので、やや気になります。虫は基本的に弱点であります。しかしクモは害虫を駆除したりするらしいので、心情的にはなんとかしてあげたいのですが、見た目はやはり悪者なので、すみやかにお引取りいただくことにしました。夜のクモは泥棒に入られる予兆などという人もいますしね。ティッシュをさっと引き出して、ひょいとクモをくるんでゴミ箱へ。まあ一安心と、ふと右に目を移すと、またもや彼が歩いている。とり損ねたかと、またもティッシュでひょいと。一服しながらＰＣいじりしてると、またもや彼が目の前にひょっこり。あらら、これは複数いるのかと思いながら、今度ばかりは彼の動きをじっくり見定めて、慎重に彼をつまみあげます。つぶしてはいないのですが、ティッシュ越しになんとなくキャッチした感触があります。ゴミ箱から復活した可能性も否定できないと思い、今度はタバコの空き箱に詰め込んで密封しました。複数いるのでなければ、これでほんとに安心とＰＣに向かい、およそ10分ほどたった時です。なんとまたまた目の前に彼が登場、今度はいくぶんゆっくりと、私の動きを見定めながら歩いています。見方によっては「ほれ、またきてやったぞ」なんておちょくってる感じもします。彼の大きさや色合いを観察すると、やはり同じクモのようです。こうなるとさすがにもう退去させる気持ちも失せました。彼はしばらく目の前にとどまっていましたが、やがてトコトコとタンスの裏のほうへ向かって歩いていきました。つまんないやつと思われたらしい。まあ彼にはタンスの裏で害虫駆除、という任務にあたっていただくことで、手を打ったのでありました。

  2005/06/18

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• 宝くじ

  ドリームジャンボの発表があったのに気づいて見てみたのですが。なんて書き方してるからには、いつものように末等的中ってやつです。まあ一等当選なんて超ラッキーな運命がいまさらこの身にふりかかるとは思ってないので、ああやっぱりねーってなもんですけども。しかし、今こうしてる間にも、どこかの誰かが腰ぬけてたてなくなったり、心臓発作で病院にかつぎこまれたり、まわりがみんな泥棒に見えたりして、換金可能になる6月20日までの間肌身離さず当たりくじを抱きしめたりしてどっからでもかかってこいくらいの勢いで極度の緊張の中にいると思うと、いささかおだやかではありません。とにかく、当たった人は現実に存在するわけですから。人生変わるんだろうなあ。でも冷静に計算すると、100万円以上当たる確率は約4万8千分の１、1000万円以上当たる確率に至っては125万分の１になるわけです。ということは、単純にアタマ数でいけば、県知事になるみたいなもんだから、それはそれはきつい話で。これじゃーなかなか私に回ってくるのも簡単な話ではありませんな。とはいえ、買わなければ確率は確実にゼロ 。所さんのコマーシャルなんか見たらまた買っちゃうんだろうね、たぶん。。。

  2005/06/16

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• 自販機

  私、ヘビースモーカーです。なので盆暮れには日本たばこ産業から付け届けが来ます。うそです。でも、しょっちゅう懸賞に応募したりするので、時々新製品が発売されると試供品を送ってくれたりします。これはほんとです。けさ事務所から出て車に乗り込んだところで、タバコが切れてるのに気づいて、途中の自販機で買うことにしました。車に乗ると、買うとき車から乗り降りしやすいことから、どうも自販機系は左側にあるところを狙ってしまいます。で、特に何も考えず、たまたま左側で目についたタバコ屋の自販機のそばに停車しました。タバコのほかにドリンクの自販機も置いてあります。そこで、愛用のセブンスターを買うべく千円札を入れて、ボタンを押しました。三個買えます。また後から買うのも面倒なので、三回ポンポンポンと軽快にボタンを押すと、シャカシャカと下の取り出し口にたまります。で、つり銭を小銭入れにおさめ、タバコを取り出そうとしてびっくり。出てきたのはマイルドセブン１（ワン）という、一番軽くてタバコなんだかストローなんだか、よくわからないスカスカしたやつで、セブンスターとは大違いのしろものです。一個くらい違うのであれば、めんどいので普通は我慢するところですが、三個全部違うとなればこれはおおごと。店でかえてもらおうと扉に手をかけると施錠されていて開きません。たたいてみても誰も出てきません。仕方なく自販機に連絡先のステッカーがあったので電話するとおばさんがかったるそうに出ました。「あい」「セブンスターおしたら別の出てきたぞ。かえてくれたまえ。」と私。「おやおかしいねー。セブンスターは売り切れなのにねー。じゃお金返すね。」売り切れってあなた、自販機は売り切れ表示されてないって。セブンスターが入ってることになってるよ。おばさんが出てきて、自販機開けてお金を返却してくれました。その間おばさんは「最近は同じようなタバコばっかりで、さっぱりわからん。間違えちまうよ。」などとしきりにぼやいています。お金を無事に返してもらって、車に近寄ったとき、さっきからドリンクの自販機のところにいた男性が私と入れ替わりにおばさんに話しかけます。「コーラの自販機、動きません。」…おばさん、あんた、あんまりやる気がないでしょ。

  2005/06/14

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• さてその後のその後

  やっと真相判明であります。ただ皆さんがご期待のように、何やら不測の事態があって死体を深く埋めて知らん振りを決め込んだわけではありませんでした。少し残念。今朝、若い監督がいたので聞いてみました。それによれば土曜日、屋上の天井を崩そうとしてパワーショベルのアームをめいっぱい伸ばした。その状態でちょっとショベルを移動させようと動かした。下に転がってる瓦礫がパキッと割れてショベルがちょいと傾いた。そのため伸ばしたアームが脇の壁にカツンとあたった。そのときちょいと大きな音がした。アームを縮めようとしたら、瓦礫に残っていた鉄筋が油圧パイプにこすれたらしく、パイプにひびが入っており油がピューと噴き出した。そのためパワーショベルが使えなくなった。土曜で修理業者は間に合わず、日曜は業者が休み、月曜に修理ができたので、本日火曜から再開。てなわけであります。プチトラブルではありますが、カツンとアームがあたった壁がパリッと折れてうちの家に当たって家が全壊したら、全国的に物笑いになるところでした。まあいずれにしろ工事は今日から再開、相変わらずうるさい。

  2005/06/14

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• さてその後

  土曜に隣の工事現場で大きな音がした後、パッタリ工事が止まったので不思議に思い、昨日日中にのぞいてみました。日曜なので工事は一応お休みですから、誰もいません。工事シートの隙間からおそるおそるのぞいてみると…何も変わったことはなさそうです。もう３分の１ばかり、建物が残っていることがわかっただけです。特別事故の形跡も見当たりません。もちろん血しぶきもありません。はてさて、そうすればあの大きな音と振動はいったい…救急車も警察も来なかったし。深まる謎について、では工事が始まったら明らかにしてくれようと、本日現場監督に聞いてみるつもりでしたが…今日は月曜なのに、なぜか工事してないのですよ。だから聞くに聞けないわけで。謎はさらに深まる。PS.昨日ムトーくんから珍しくメールがきました。「ビデオ」をＤＶＤにすることができるかとの問い合わせ。できるよ、と答えると「近日おねがいします。」とのことで。さて、何をＤＶＤにしたいのか。期待してます。

  2005/06/13

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• うるさいのよ

  こないだから、隣の３階建ての医院のビルを取り壊してまして。家は揺れるわ、この暑いのにホコリで窓は開けられないわ。ちょいと迷惑してます。地元の高額納税者で、跡継ぎもいないので勇躍引退だそうで。うらやましいこってす。なんでも鉄筋は固定資産税が高いので更地にしてしまうとか。さっき、「ドカン！」と大きな音がして家が大揺れして以来、パタッと音がしなくなったよ。なんかやらかしたな。

  2005/06/11

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• ムトーくん伝説　外伝

  ある日の仕事帰り、ムトーくんちへ向かっていました。なにやら人恋しいので来てほしいというのです。途中、工事中で車をしばらく止められていました。少しばかり大がかりに踏み切りの工事しているようです。専用の工事車両みたいなヤツが狭い道路に陣取っているので、さっぱり進みません。私はムトー君に電話しました。人を呼んでおいて、約束に遅れたりするとムクれるからです。「悪い、なんか踏み切りの工事しててさー、車が進まないのよ。　　　　悪いけど遅れるなあ。ほんと迷惑なこった」と私。「…そうですか…わかりました」彼は少し暗く答えます。何か相談ごとでもあったのでしょうか。あるいは遅くなるので怒ったのかもしれません。３０分ほど遅れて彼の家に到着。すると彼はちょうど車に乗り込もうとするところでした。「おいおい、どこ行くんだい」私はあわてていいます。すると「…いや、ちょっと急用で」と彼。遅くなってしまったことで、ご機嫌をそこねたかな？私は彼をなだめるため「いや、遅くなって申し訳ない」と謝りました。しかしそれでも彼は車のエンジンをかけようとします。「おい、待てよ、どうしたんだよ」今度は私がムッとしながらたずねます。「いや、急用で…」彼ははっきり言いません。重ねてまたしつこくたずねると、やっと彼は重い口を開きました。「実は保険屋さんと警察で待ち合わせしてるので、　行かなければならなくなりました。」「なんだ、それなら仕方ないな。事故でもやらかしたのかい？」　私が聞くと、彼は観念したように答えました。「実は、さっき踏み切りを壊しました。」…あの踏み切りを壊した下手人は、キミだったんだね…

  2005/06/10

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• トンビとカラス

  ある日、のんびり車で一休みしていると、カラスの「カーカー」という声にまじって「ピーヒョロロ」という声が聞こえます。どうやらとんびのようです。しかし普通ののんびりした声でなく、なにやら切羽詰っています。空を見上げてみてちょっとびっくり。一羽のトンビが円を描くように飛んでいるところに、五羽ばかりのカラスが順番に攻撃を仕掛けているのでした。カラスが一羽ずつトンビに近づいては体当たりを繰り返しています。そのたんびにトンビの羽が一枚くらいひらひら落ちていきます。トンビはなんとかして逃げようと上昇したり下降したりしますが、カラスどもは連携して先回りして進路をふさぎ、体当たりしてくるのでなかなか逃げることができないようです。助けたいと思いましたが、石を投げても届く距離ではありません。３０分ほどもそうした行動を繰り返した後、リーダーらしきカラスが一声「カー」と鳴いてその場を離れると子分らしき連中も後を追っていきます。トンビは大急ぎで視界から消え去りました。カラスとトンビが戦うことなんてあるんだろうかと不審に思いました。生きるうえで、お互いあまりかかわりはないはずだから、トラブルになったりすることもないのでは。トンビがカラスの縄張りを荒らすとかして、気にさわることでもあったのだろうか。それからしばらくしたつい先日。また同じ場所で昼寝してました。また何か空の上で鳥の声です。今度は「ピーヒョロ」の声のほうが多いようです。カラスは「クワッ」とかなんとか、せっぱつまった声を出しています。見ると一羽のカラスに三羽のトンビが攻撃をしています。今度は立場が逆転しているようで、一羽のカラスをトンビが順番に攻撃しています。トンビもさすがに猛禽類、やるときはやる。上のほうから急降下してはカラスのスレスレを通過することを繰り返します。そのたびにカラスの羽がひらひら落ちていきます。しかしよくよくみると、決して殺そうとは思っていないみたいです。あくまで至近距離を猛スピードで通過して見せて、威嚇しているだけです。そういえば先日のカラスたちも決してくちばしでつついたりせず、ただ体当たりしていただけでした。前にいじめられたので、ちょっと仕返ししてみたか。

  2005/06/10

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• いやあ、私それは…

  いつまでもムトーくんに頼るのもどうかと思うのですが、思い出してしまったもので。時々、彼の家に遊びに行きます。その多くはなにやら人恋しいので来てくれないかと呼ばれて行くものです。彼がそうした精神状態のときは、放っておくとむやみに借金したり、モノを破壊したり、変なとこに電話したり、ろくなことをしないので、とりあえず行くことにしています。でも行ったからといって特別もてなしてくれるわけでないあたりは、さすがムトーくんです。彼の部屋は８畳ありますが、あちこちにモノが散乱しているので、坐るスペースはありません。わずかに一畳分のスペースに布団が敷いてあるので、誰かが来ると布団をたたみます。たたんだ布団の上に彼が鎮座し、客は布団をたたんだあとの半畳に坐るわけです。入り口のドアは蝶番が破壊されているので開け閉めできません。ただたてかけてあるだけです。しかも６０センチばかりの穴が開いてるので、四季を通じて風通しはよろしくて、ドアとしての役目を果たしているとはいえません。そんな小汚いところに生息する彼ではありますが、不思議なこともあります。なぜか電話器には丁寧にカバーがかけてあり、ちょっとホコリがかかろうものなら、鬼の形相で磨き始め、客のことなど眼中になくなります。また、ポテトチップスを食べるときは、必ずハサミで袋をカットして開けます。そして食べかけを残す場合、袋のはしを三回折って、洗濯ばさみ二個で止めておくというルールにこだわっているようです。よくわかりません。そんな彼が珍しくもてなしてくれたことがありました。ある寒い日のことです。彼が何やらマグカップに入った、湯気のあがった液体を持ってきました。色が褐色なのでコーヒーかと思いました。彼はおいしそうにフーフー言いながら飲んでいます。私はすすめられるまま口を近づけましたが、コーヒーのニオイはしません。お茶でもないようです。不審に思いながらも、「飲み物」であろうと一口飲んでびっくり。尋常でない甘みがあり、変なにおいがします。しばらく考えてやっと結論が出ました。それは暖めたコーラでした。炭酸が抜けきったため異常に甘いうえ、独特のコーラ臭は薬品のようなニオイに変化し、飲むと歯がギシギシします。私はせっかくの彼のもてなしを受けることができず、残念ながら一口でギブアップしたのでした。みなさんも一度ぜひ「ホットコーラ」をお試しください。

  2005/06/08

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• 栄光の戦士

  ときどき、サバイバルゲームというのをやります。いい年した大人が大仰な戦闘服に身を包んでエアガ ンで撃ち合うという、戦争ごっこです。おもちゃの弾丸ではありますが、あたりどころが悪いと怪我するので、完全防備の上、万一に備えて保険までかけて催すので、そこそこお金がかかります。また、ほとんど中腰で行動するので、翌日から一週間ばかりは体にダメージが残るため、さすがに最近 はあまりやる機会がなくなりました。しかし終わった後の焼肉パーティはまた格別で、時期によってはそのままキャンプに移行したりもします。さてムトーくんは、そんなわれわれの重要なメンバーの一人で、必ず参加する優等生です。なぜならば彼はもと自○官であり、こよなくミリタリーを愛しているだけでなく、プロとしてのノウハウを持っているため、最強の戦士として彼が輝くことのできる、唯一合法的な舞台だからです。さすがにキ○ガイに刃物、いやムトーにテッポーというだけあって、なかなか彼には勝てません。だいたい最後まで残るのが彼で、かつては自分のチームで一人だけ生き残ってから、相手チーム８人全員を葬り去ったこともあるツワモノなのです。ある秋の日、久しぶりにサバイバルゲームをやることになり、バカな大人たちが１４～５人ばかり集まって、いつものフィールドで戦争ごっこをしていました。ひとしきりゲームを数回繰り返したあと、恒例の焼肉パーティに移行しました。乾杯の段になって、ムトーくんがいないことに誰かが気づきました。「おーい、おわったぞー、でてこーい」皆が口々に叫びますが出てきません。いずれ出てくるさ、と誰も気にかけずにいました。そのうちあたりが暗くなってくるとともに、宴も盛り上がる一方です。そうしてやっと帰り支度を始めたとき、また誰かがムトーくんの不在に気づきました。「あれ、やっぱりおかしいぞ」われわれは帰り支度をやめて、ついに探索を開始することにしました。５チームに分かれて手分けしてあちこち探しましたが、なかなか見つかりません。もう夜の十時を回っています。そのうち、捜索隊の一人が足を滑らせて負傷したため、やむなく探索を打ち切ることにしました。まだそんなに冷え込まない時期ですから凍死はするまいと判断し、明朝早くに警察に通報の上、再度捜索隊を編成して捜索することにしました。私も家に戻り、「死んでたりしたらヤダなー」などと思いつつ、１２時頃うとうとしていました。すると…玄関のあたりでなにやら人の気配がします。何かつぶやいてるような声にも聞こえます。何かガサガサするのです。「まさか、ムトーの幽霊？…」私はおそるおそる、そっと玄関を開けました。するとそこには迷彩服をどろどろに汚したムトーくんが立っていました。暗がりの中、目だけが光っています。うわわっ幽霊かっ！私が思わず身構えたとき、彼は元気な声を発して私に敬礼しました。　　　「ただいま戻りましたっ！」話はこうです。最後のゲームで一花咲かせようと、自分の体がすっぽりおさまる程度の「塹壕」を掘り、枯れ木や草で入念にカムフラージュしたところ、穴の中はほんのり暖かくて、ついうとうとして眠りこんでしまったと。さっき目が覚めて、真っ暗なうえ誰もいないことに気づき、私のところへ報告にきたと。やっぱりお騒がせなムトーくんです。

  2005/06/06

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• 緊急出動！

  職業柄…とはあまり関係ありませんが、無線機が数台あります。以前は警察無線や携帯電話がきこえましたが、デジタル化されてしまって簡単に聞けなくなりました。しかし消防・救急、高速道路・航空無線などの通信は、まだよく聞こえるのでなかなか重宝します。そんなこんなで、普段から消防・救急無線、高速道路無線のスイッチを入れてます。時折緊迫したやりとりが交わされることがあり、のぞき心を満足させてくれるのです。そんなごく普通の深夜、そろそろ寝るかと思っていたら救急無線が入りました。「緊急通報入電中、場所○○市本郷11-5　ムトークリーニング内急病人、駅前救急隊出動」…は？　　いまなんていった？　　む　と　ー　く　り　－　に　ん　ぐ　？それはちょいとまずいことではないのか？何が起こった？誰が病気した？続報が入ります。「○消本部より駅前救急3、通報内容送る。通報者ムトウ○○、腕を負傷して出血しているとのこと、大変興奮しておりオヤジに殺されるなどといっているが、詳細は把握できず、110連絡済」なんだって？オヤジに殺される？さては普段温厚なオヤジさんが、息子のバカさ加減をなげいて、ついに切れて逆襲に出たか？似たような話はテレビで見たぞ。ああ、ついに知り合いから殺人事件か？いちおう向かってみるか？私は立ち上がって着替える準備をしました。現着した救急車から無線。「駅前救急3より本部、傷病者は右腕上腕に2センチ程度の切創による出血あり、大変興奮しており詳細聴取不能、110現着済み、ただいま本人を落ち着かせて事情聴取継続中」なにやらおおごとになってるようです。しかし警察が来ているのならば、私の出る幕はありません。追い返されるだけです。とりあえず再びモニターにかじりついて、続報を待ちます。しばらくして「駅前救急3帰署」は？病院に行かなかったのかな？途中の通信を聞きそこねてしまったのか、救急車は署に戻ったようです。警察無線を聞くことができない以上、今後の進展は無線では把握できません。まずは寝ることとしました。翌日から２～３日間、新聞やテレビのニュースを気にしていましたが、特にふれてはいないようです。直接本人に聞けばいいのですが、コトがコトだけにいささかはばかるところもあり、無線を聞いていたと情報源を暴露するわけにもいきません。ところがそんなある日、近所のスーパーで本人にばったり会いました。腕に包帯を巻いているので、これはチャンスとばかり聞いてみました。真相はこうでした。仕事から帰ったところ、ささいなことでオヤジと口論になり、むしゃくしゃして飲みに行った。飲んで帰ってきたがまだむしゃくしゃするので、部屋の壁にパンチなど食らわした。その勢いで窓ガラスにパンチを入れたところ、割れたガラスの破片で腕を切った。思いのほか血が出てきたので救急車を呼んだと。しかし実際のところ、泥酔していたのでよく覚えていないというのでありました。何かとお騒がせのムトーくんであります。

  2005/06/04

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• ムトーくん　という人

  私の友人にムトー君というのがいます。こいつが少々困った男で、さまざまな伝説があるので、以後思い出しながら小出しにしていこうと思います。彼はクリーニング屋の息子でサラリーマンです。やや被害妄想で、人が大勢あつまるところが大変苦手です。他人がみんな自分の悪口を言ってるように聞こえるらしい。またおつむは少し弱めで計算できません。よくだまされて高いものをかわされています。そのため現在の個人負債は約５００万あります。困ったことに大変に切れやすく、ちょっとしたことで自己を見失なって暴れます。いろんなものを、あたりかまわず投げつけて壊してしまいます。しかし、いいところがたった一つあります。壊すのはすべて自分のものだけで、他人のものを壊したり、他人に怒りをぶつけることは絶対にないのです。家族には相当当たるのですが。ともかく、いかに理不尽なことがあろうと、他人にだけは絶対あたりちらさないというところだけが、唯一救われるところです。そして日本が大好きで、部屋には国旗を掲揚したり、○衛隊グッズがたくさん飾られています。戦艦大和も大好きで、沈没した日には自宅で黙祷したりします。われわれは彼を「ムトー大和」と呼んで、いつ沈没するか見守っているところです。ある日、電話が来ました。「車の修理を手伝ってくれませんか」私「どうした？」彼「車に傷がつきました。」多少の傷くらいタッチペンなどで簡単直せるだろうに。なにやらせっぱつまった様子だったので、いちおうかけつけました。車を見てびっくり。車を１周するように、傷がついています。フェンダーから前部・後部ドア、後部フェンダー、トランクルームと、車全体に傷があります。とても深くて下地の鉄板までえぐれており、タッチペンくらいでは直りそうもありません。仕方なくマスキングを施した上、深いところはパテ埋めしてその上からスプレー塗装しました。誰にやられた、と聞くと口ごもります。おかしいと思って追及すると、案の定自分の仕業でした。雪道で立ち往生したので、頭にきてハサミを持ち出し、ぐるりと一周して傷をつけたそうです。それから２ヵ月後、車が変わっていました。中古のクラウンです。さらに一年ばかり過ぎた頃、また車が変わっていました。今度はパジェロになっています。追及したら、自宅車庫に入れようとしてバックしたら、側溝に脱輪したのでアタマにきて、スコップでクラウンのトランクルームをボコボコにしたので変えたと。彼の伝説はたくさんあります。まずは序章でした。

  2005/06/03

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• 架空請求だぞ

  こんちは。歯痛が落ち着いたと思ったら今度は風邪らしく、のどが痛んで物が飲み込めないわ、鼻がつまって息ができないわで、薬漬けのボンヤリ状態でしたが、今日やっとネコの肩を借りれば文字を打てるくらいに回復したので、ちょっとしたお話を持ってきました。少し長いので、腰をすえてお読みください。最近「振り込め詐欺」や「架空請求」なんかがはやってますが、皆さんの中にも受け取ったりした人がいると思います。私なんざ、何やら怪しい名簿に名前が載ってるらしくて、しょっちゅうきましたね。このごろではだいぶマスコミに取り上げられたせいか、さすがに減りました。そのかわり増えてきたのが「消費者金融」のお誘いです。「富士通ファイナンス」だの「ナショナルローン」、「消費者保護センター」とか、どっかで聞いたようで非常に紛らわしい。「無担保で1000万即日融資！」だって。貸すはずないでしょ、まともなとこなら。このへんは深いのでまた別ネタに使うとして、とりあえず架空請求とかきたら、暇なときは付き合ってあげることにしています。近頃は電話してもつながらないケースが多いのですが、以前は電話すればつながるケースも多かったんですね。そんな中でさすがに激怒したのは「弔電」を装った架空請求です。電報の弔電の用紙に「金払え」だの「とりにいくぞ」だのお決まりのステキなフレーズがちりばめられているわけです。金額は5万くらいだったかな、なかなか高すぎず捨てるには惜しいという微妙なラインです。ちょうどその一ヶ月前くらいに母が亡くなったところだったので、受け取り拒否もせず、あっさり受け取った中味がこれでしょ。卑屈なやり方に余計腹がたったのです。面白いので会社に持っていったらみんな珍しいものを見て大喜び、「このご時勢に見知らぬ方が弔電を下さるとは奇特なことだ、ぜひ丁重に御礼を申し上げるべきだ」などとというので早速会社から電話しました。何やら若い者が出たので、こちらの尻尾を捕まれないようにしつつ、あらん限りの罵詈雑言を、つとめて冷静かつ丁寧に申し上げたのでした。しかし、それぐらいでおさまりはつかないわけで、その後も何度か電話してはちくちくいたぶったりしました。そのうちだんだんお礼の言葉がなくなってきたので、手法を変えました。「無言」＆「ワン切り」です。私が外出する時には事務のコたちがかわるがわる電話してくれました。こうして一日中お相手して差し上げたわけです。忙しいのか、時々なかなか出ないときもあって、そんなときは、「出ろよお前」などと、おせっかいなとひとことを付け加えることを忘れませんでした。翌日もまた続けました。仕事の合間にもそれは続けられ、時に仕事がうまくいかないときは八つ当たりも出来たので、それなりに精神衛生上好ましい状況に変化してきました。さて、また昼休みにイタ電でゆっくり楽しんでいたら、珍しく彼が話しかけてきました。彼「あのお…」私「……」彼「やめてもらえませんか」私「……」彼「ホント困るんです、やめてください」私「……」彼「昨日の方ですよね、わかりますよ、やめてもらえませんか」ほう、ならば話をきくとしようかな。私「そうだよ。おいらはもっと困ってんだよォ―――――」と、だいぶ怒りはおさまっていたので乱暴な言葉も使わず申し述べたのです。「本当に申し訳ありませんでした。おわびします。」なんと彼は謝ってきました。なかなか素直になったようなので、その後しばらく彼とはいろいろ話しました。その結果わかったことが結構ありました。彼はバイトであること。うまく振り込みにつなげたら、歩合で20～40パーセントもらえるのでオイシイこと、親玉は別にいて、他にも何人か雇われてるらしいが会ったことはないこと、名簿のようなものはないこと、そこには電話は一本しかないので、無言攻撃などされると売り上げが伸びず、こっぴどくしかられるうえ、歩合が減るので困るということ。話をしてるうち、彼自身はそんなに悪どい人間でないような気がしてきました。しかし私も大人の立場なので、悪事の片棒をかついでるのを見過ごすわけにはいきません。とりあえず少しお説教してから開放してやろうと思いました。私「いつまでもそんなことやってんじゃねえぞ、お前。いい死に方しねえぞ」彼「はい、あと一週間くらいでたたむみたいなんです。すいませんでした。」私「おう、達者で暮らせよ。つかまるんじゃねえぞ」彼「はい、すいませんでした。」私「おれにもやり方教えろ」彼「は？」なんていったりして。こうして長いひまつぶしは終わりました。彼がオテントウさんの下で暮らせるよう、祈るばかりです。それにしても悪どいのは親玉です。みなさん、くれぐれもひっかかったりしないでね。困ったときはいつでもご相談くださいね。

  2005/06/02

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• すべるぞ～神さまが降りてきた日

  私の住んでるあたりはいわゆる豪雪地帯ですが、近頃では除雪体制が整っているので、ちょっと積もるとブルドーザーやらロータリー車などの除雪車がいっせいに繰り出して、小路以外の道を走る分にはさほど苦労しなくなりました。とはいえ車で雪道を走るわけですから、運転は慎重です。雪が降れば視界は悪くなる上、何しろすべりますから、ちょっと油断するとくるりとスピンするので、当然トロトロ走らざるを得ないわけです。ことに除雪車の走った後などツルンツルンのアイスバーンで、うかつにブレーキなんぞ踏んだ日にゃあっという間に道路外へ一直線です。そのへんの事情をよーくイメージしといてください。ある雪の日、車で走ってました。量的にはたいしたことないのですが、何しろ風が強かった。走っていても横殴りの吹雪が吹き付けてハンドルも取られそうなので、恐る恐る前の車にぶつからないようゆるゆると。知ってる人のためにいっとくと、Ｒ１０７、平成高校のあたり。広めの直線道路ですが、まわりは田んぼなので風はまともに吹き付けて地吹雪状態です。かろうじて防雪柵（風よけの塀みたいなもの）がところどころ設置されてます。除雪車の通過直後でしょうか、アイスバーン状態であることがハンドルの感触から伝わります。直線だからもう少しスピード出してもいいだろうに、と少しイラつきながら走っていると、対向車線から大型ダンプが近づいてきます。お互いトロトロなのでなかなか近づきません。しかし私は違和感を感じました。ダンプの前に何かいるのです。普通、ダンプは視界がよければわりとぶっ飛ばしてくるはずです。それがゆっくり近づいてきます。そしてついにそれが何であるかわかりました。それはチャリンコにのったオヤジだったのです。彼はふきつける風雪やコチコチのアイスバーンに屈することなく、ダンプに追い越しされないよう注意深くかつ大胆に、道路の真ん中を、ダンプよおれに続けとばかりに、見事なまでのリーダーシップを顕示しながら走ってくるのです。およそ20台の車を家来にひきつれ、まさに堂々の行進です。チャリンコは歩道を走れ？いやいや歩道などすでに雪の壁と化していますから、それはできない相談です。おお、なんというアドベンチャー野郎であろう。私には到底近づくことの出来ない聖域に達したお方だ。願わくばこのまま街にさしかかるまで、彼の勇気ある行動を見守りたいものだ、私は思いました。しかし彼の勇気が打ち破られる時がきました。ちょうど防雪柵の切れ目から吹きつける風が彼のハンドルを奪ったのでしょう、彼はステンと転んでしまったのです。直後にはダンプがいるのです。ダンプは思わずブレーキ！うあっー、やったか！ダンプに巻き込まれ、純白の雪を染める真っ赤なおびただしい鮮血！私は最悪の事態を予想しました。ところがです。何者も恐れぬ彼の勇気に対して敬意をはらったものか、そこで神さまは手をさしのべました。ステンと転んだ彼は、ちょうどあぐらをかいたような格好でダンプに正対し、ダンプのバンパーの部分に手をついて、後ろ向きにスルスルと滑っていきます。チャリンコは彼らの露払いのように、道をあけろとばかり先に滑っていきます。なかなか止まりません。３０メートルくらい滑ってます。対向車線を走っていたドライバー、私を含めて5台ばかりいましたがいっせいに停止、車から降りて彼のもとへ駆け寄ります。ダンプのドライバーはもちろん、ダンプの後ろを走っていたドライバーたちも何事かと異変を察知して車から降りてきました。オヤジは雪をパンパン払いのけながら、チャリンコのところまでトコトコ歩いていって、よいしょとチャリンコを引き起こします。まったく無傷のようです。「いやー、すべるなや」そうつぶやくと、彼は軽くテレ笑いを浮かべながら再びチャリンコにまたがり、何事もなかったように走り去っていきます。私たちは、彼に対して賞賛の拍手を惜しみませんでした。ひとりダンプのドライバーだけが、青ざめた顔で呆然と立ちすくんでいました。　　　 …頼むから雪道をチャリンコで走るのはやめてくれないか。

  2005/05/31

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• 明日はわが身　ということ

  このごろアゲンストの風には何かと憤りを感じる得々亭です。増毛スプレーは手放せません。話は2年前の秋口までさかのぼります。私は仕事柄、工事現場に出向くことがあります。その日はとても風が強くて、気が進みませんでしたが、仕方なくとある現場へ。風が強いと土ぼこりが半端でなく舞うから、口の中までジャリジャリするのです。現場に到着して目的の人物を探しました。仮にＡ監督としましょう。ゴツイ顔のコワモテです。事務所で聞くと、居場所を教えてくれました。どうやら現場のはじっこのあたりにいるようです。けっこう遠いので車で行かないといけません。Ａ監督発見しました。なにやら腕組みして鉄骨の組上がりを見ているようです。車から降りて行こうと、ドアに手をかけたところ、脇から誰かがＡ監督にかけよっていきました。たぶん取引先の人でしょう。現場には不似合いなスーツ姿です。彼をＢさんとしましょう。話のコシを折るわけにもいかないので、彼の話が終わるまで待つことにして、車の中にいました。だいぶ待ちましたが、なかなか話が終わらないのでいらいらしてきました。いったん引き下がろうかとエンジンキーに手を伸ばしたそのとき、一陣の旋風が巻き起こりました。すごい土煙が舞います。彼らは反射的に風に背を向けたようです。まさにその時でした。強い風にあおられてＡ監督のヘルメットがスポンと頭から転げ落ち、監督はあわてて手を伸ばしましたが、あっという間に10メートル15メートルと転がっていきます。監督があわててヘルメットのほうに駆け寄ろうとしたその時、悲劇が起こりました。監督の頭から、もうひとつのヘルメットがズルリと滑り落ちたのです。あわてて拾い上げてホコリを手で払いのける監督、それを見たＢさんは、おそらくヘルメットを拾ってあげようとしたのでしょう、そちらに向かって脱兎のごとく足を踏み出しました。その時もうひとつの悲劇が起こりました。Ｂさんは大きな石にけつまづいて、がくんとひざを落としました。そしてＢさんが大地に手をついた瞬間、なんとＢさんの頭からも特注のヘルメットが滑り落ち、自由落下をはじめました。しかしＢさんのヘルメットは特注です。きっとフックが付いてるのでしょう、地面に落ちることなく頭の横のあたりにかろうじてへばりついて、落下をまぬがれました。あわてて装着しなおすＢさん、すでに自分のものを頭に装着し終えたＡ監督。二人の目線が交差して二人はゆっくりとお互い近寄っていきます。見てはいけないものを見てしまった私は、サッとハンドルの下に身を隠しました。なにやら笑い声が聞こえてきます。おそらく二人の間に固い絆が芽生えた証なのでしょう。私が立ち去ったのは、二人の気配が消えてだいぶたった頃でした。あたりはすでにうす暗く、早い冬の訪れを予感させていました。

  2005/05/30

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• ぷちばう

  見てるだう？そうだう。それで？　スカリー、目に見えるものを信じるな！　　ボクもそう思う

  2005/05/28

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• 或る日の　てれほん人生相談

  　　　　相談者～中年もしくはそれ以上の、すごく楚々とした奥様風　　回答者～たしかカトータイゾーせんせえ奥様　「主人が浮気してるんですっ！」回　「ほうほうそれで…」奥様　「慰謝料をたくさんいただいて、離婚させていただきたいと思っているのでございます！」　※　上品な奥様なので言葉遣いは丁寧だが、かなり興奮している。回　「するとご主人が浮気をしているわけですね。そういった兆候、たとえば手紙を見たり、写真があったりしたと」奥様　「いいえっ、それは見た事はございませんのっ。わたくし、お手紙を盗み見したりもいたしませんのっ。失礼ですわねっ。」回　「ああ、失敬、なるほど、そうすると浮気の現場をご覧になったとか、興信所に調査を依頼したとかですか？」奥様　「いいえっ。わたくし人様の力であら捜しなんていたしませんものっ」　※　少しあきれながら回　「じゃあ浮気している決定的な証拠なんかも、あなたはご覧になってなくて、ただ推測しているわけですか？」奥様　「いいえっ。推測ではありませんのっ。わたくし確信してますのっ」　※　回答者、少しムッとしながら回　「奥さんね、じゃなんの証拠も兆候もないのにあなたはご主人が浮気してらっしゃるというワケ？」奥様　「いいえっ。」回　「では何を根拠にそうおっしゃるんですか？」奥様　「はいっ。夫の車の中を見ましたら、あの、その、大人のオモチャっていいますの、こーんな風に細長くて、乾電池を入れまして、スイッチをいれますとブーンといって」回　「ああっ　あああ　わか　わかりましたわかりました」　※せんせえ、あわてて静止回　「ふう…でもそれだけで浮気の証拠にはならないでしょ？そんなものは簡単に買えますからね」奥様　「いいえっ証拠だと思いますのっ」回　「…なぜ…」奥様　「だって、いつもわたくしに使うものと、違いますものっ」回　「え」奥様　「それに、ちゃんとぐりぐりしたところに、何かこう、使用したような形跡がございまして、その他にもこーゆー風に…」回「うわ　うわあっ」…　ソレハ　アナタノイウコトノホウガ　タダシイトオモフ　……　

  2005/05/28

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• すまんこってす

  １０時ごろからなぜか回線がプチプチきれまして。あちこち巡回しては戻れなくなって再起動の繰り返しですわ。カミナリのせい？ということで、今日のところはこの辺にして「どうでしょう」を見て寝るというのはどうでしょうまことに　すまんこってすところでこのブログでは不思議をタイトルにしてますが、なかなか進まないので１カテゴリに移そうかなと。あ　切れそうだ　でわ　また。

  2005/05/28

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• はずれついでに…

  この間から突然ビクンと振り切ったり止まってみたり。おかしいなと思いつつもだましだましここまできたわけですが…いや、車のスピードメーターの話。昨日からまったく動かなくなりましたね。本日死亡を確認いたします。でもよかったですよスピードメーターで。動力系だのブレーキだの、走行にかかわるところの故障だと、いやおうなく即修理しなければならないからね。友人はこないだ遠出した場所でオートマがいかれて、ローしか入らなくなり修理は１０万以上ということでなくなく廃車の憂き目に(２５万の車だし車検が１０月なので)。そんな目にはあいたくないからね。スピードメーターって実はあんまし見ないからね。というか、普段街ノリでは車の流れに合わせて走るし、一応視角には入るけどネズミ捕りでもやってない限り、きちんと○○キロに合わせて走ったりしない。タコメーターあればトップで２０００回転のときはだいたい６５キロ～７０キロくらいってメドもたつわけで、現実的にあまり影響なくてよかったですよ。でも今の車、結構どうでもいいとこが壊れてるんですよね。ホット＆アイスボックスついてるけど使えない、後部座席用エアコンが動かない、灰皿の夜間照明がつかない、後部Wウォッシャーが時々止まるなど。まあ買い換える余裕はないから、このままなんとか車検まで引っ張れればね。でもスピードメーターはさすがに変えないと通らないね。さっそく佐○商会か○崎オートパーツあたりで探してくるかな。

  2005/05/27

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• またまたはずれますが

  ウーロン茶が大好きでして。まあお茶系は全般に好きなんだけど、１にウーロン２に緑茶。基本的にものぐさなので、急須で入れたりするのはだいぶ前からしなくなっちゃって。お茶ガラ捨てたりお湯もってきたり、面倒じゃないですか。そんなこんなで、一年通して家では２Ｌのペットを愛用。以前は冬になるとポットにウーロン茶のパックつっこんだりして飲んでたんだけど、意外に味がすぐ変わるんですよね。三時間もすると、エグ味が強まって。この頃は近所のスーパーで週に一度２Ｌペットが９５円で売ったりしてるので、速攻で売り切れ前にダッシュするわけです。銘柄は指定できないけど、主に伊藤園が多いようです。他に何も飲まないかといえばそうでもなくて、コーヒーでもジュースでもだいじょぶだけど、自分では買わない。もらったら飲むと。以前外に出る仕事が多くて（今もだけど）、たとえば車に飲み物をストックしとくのは難しいでしょ。つまりコーヒーでもジュースでも、一番の飲み頃の温度があるわけで、ぬるいコーヒー・ジュースはまずいじゃないですか。エアの吹き出し口につけるドリンクホルダーなんか使ってあっためたりもするけど、その点、お茶か水なら何とか常温でも飲めないわけではない。だからわりと車にはお茶系がストックしてあるんです。自販機で買えよとおっしゃるムキもありましょうが、いやあ一日に３本も４本も自販機で買ってるようでは財布が持ちませんて。かたや５００のペットなら探せば４８くらいで買えるしね。そんなわけで、なかなかシジ臭くて健康的だとお思いでしょうがさにあらず。必ず甘いものが欲しくなるのですよ。飲み物で糖分取らない分を体が欲するらしくて、あんドーナツだの羊羹だの、和菓子だのが日常の必需品になってしまって。結局カネはかかったりしてます。ここでマイベストを。一位はやっぱし伊藤園ウーロンですかね。味が安定していてバランスがいい。次はサッポロかな。サントリーは昔うまかったけど、１０年くらい前から味が落ちた。出がらし飲んでるみたい。アサヒもうまいね。でもアサヒはなぜかすぐ味が変わってしまって、冷蔵庫なしでは半日ともたない。コカコーラ系は薄くて万人向き。ＪＴの紅ウーロンはほのかに甘味があり、エグ味が強くて好き。青ウーロンは普通。ここんちはウーロン茶にいろいろ入れるのが好きらしくて桂花？とかまぜたりして、誰も買わなくて２９くらいで投売りされてる。王道を行きなさいって。緑茶系ではやはり伊藤園の濃い味緑茶がいいですね。お茶の味がちゃんとしてて、ぬるくてもだいじょぶ。あとどこのだっけ、新発売の若武者ってやつはあまりお茶っぽい味はしないけど、水がかなりいいらしくて、飲み口に非常に切れ味がある。すいません適当で。なんせ資料とかないのを記憶だけでカバーしてるもので、パッと思い出せるのはこんなものかな。ちなみに私、お酒全然だめです。酒屋の前を通っただけで二日酔い。

  2005/05/26

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• そういえば関係ないけどお好み焼き

  本人的にはずいぶん話が飛ぶのだけど、昔、近所の通称「赤門」と呼ばれるお寺の軒先って言うか境内っていうかそこらへんに、お好み焼きの屋台があって。ちょうど屋台そのものは、普通の焼きそばやお好み焼きのの屋台にと思っていただければいいかと。ま、簡単に言えばそれなんだけど、そこのやつはこういうお好み焼き。生地は薄めのトロトロでほぼクレープなみにゆるい。屋台の棚には、駄菓子屋で飴玉なんかを入れるガラスの入れ物が二段くらいに並んでいて、その中にはほしえび、紅しょうが、そぼろでんぶ？あとなんだっけ、青海苔かな、そんなのがとにかく細かくきざまれて入っている。かたわらにはタマゴのはいったボールのようなもの。で、お客は「えびとそぼろ」とか注文すると、親父はスプーンで一杯ずつすくって生地に混ぜる。タマゴは高かったので、子供は食えない。親父はその生地をすっと丸く鉄板に流し、表面が少しあわ立ったなといった瞬間、くるりとひっくり返し、割り箸を生地の端にあてがうと、くるくるっと鮮やかに箸に巻きつける。ちょうど見た目はきりたんぽみたいな感じかな。で仕上げに少しきたならしいハケでソースをさっとぬってできあがり。子供はそれにかぶりつきながら家に帰るわけだ。お好み焼きってそういう形が正しいと思ってたから、ホントのポピュラーなお好み焼き見たときはかなり「違う…」と思ったなー。でもうまかったよ。片手で持てるから食べやすかったし。でも振り回して歩くとボタッと落ちちゃって、そいつは泣きながら帰るわけ。誰かまたやってくれないかな。

  2005/05/26

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• はじまりは…

  小学校の高学年の頃だと思うのだけど、いつもどおりに寝ていると、夜中に突然目が覚めた。それも突然起きたわりにはなぜか頭はスッキリ。「おばけ」でもいるのかと様子をうかがっていたけど、そんな気配もない。でもなぜか体は動かない。動くのは首から上だけ、左右に動かしたりまぶたをとじたりはできる。何も起こりそうになかったので、寝ることにしてまぶたをとじた。それからすぐだった。まぶたを閉じた状態で上のほう、つまり寝ていて上だから天井のほうから、何か小さな光るものが降りてくるのが見えた。なんだろうと思ってじっとしていると、それはゆっくりゆっくり降りてくる。まぶたを閉じたままだから、変な幻想かと思って、ふと目をあいたらそれでも見える。これはおかしいと、目を閉じたり開いたり首を左右に振ってみたり、いろいろやってみると、不思議なことにその物体の方向は変わってない。つまり天井の上のほうという位置にはまったく変化がない。その状態でゆっくり降りてくる。夜中なのに恐怖心もないものだから、じっと見ていた。少し面白くなってきて観察していたら、その頃になるとだいぶ形もはっきりしてきて、大体の形がつかめた。それは片手で握れるくらいの大きさの青白く光る玉で、ちょうどクリスマスツリーの飾りについてるみたいなやつ。光はあまり強くなくて、まるっきり物質であるように存在感がある。ガラスでできてるような感じで、半透明のような記憶もある。玉はその後も次第にゆっくり降りてくる。もう中空１ｍくらいのとこまで近づいてきたけど、別に音がするわけでもなく静かに静かに降りてくる。相変わらず目を開けようが閉じようが、まったく関係なくそれはそこに存在している。さすがにこのままではまずいことになるかなと思って、手で振り落とそうとしたけど、体はまだ動かない。もう５０センチくらいになっている。これはまずい、どうなってしまうんだ？あと１０センチ！そしてそれはちょうどのど仏のあたりにぶつかった。その瞬間「バシッ」という音が聞こえたような気がしたけど、それはたぶん頭の中の音。だれも起きてくる気配もない。そして体がビクンと跳ね上がり、電撃を受けたようなショックがあった。死んだ！なんて思って恐る恐る体を動かすと、ちゃんと動く。別にのどに痛みもない。でも体は少しだけ痺れが残っているような感じがした。しばらく呆然としながら、たった今起こったことを思いかえしたけど、どうも夢にしては現実感があるし、実際ショックは感じたし…しかし結論は出ない。３０分もした頃だろうか、また眠くなってきた。さすがに子供、まあいいやと眠りについた。翌朝、何も変化はなかった。だからいつも通り学校に行ったのだと思う。そしてそんなことはすっかり忘れていたのだけど、思えばきっかけはあれだったのだ。あの正体がなんだったのかを知るのは、だいぶ大人になってからだった。

  2005/05/25

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• とはいえ不思議なのは…

  今みなさんのページを巡回してきたのだけれど…みんなステキだ…いったい何をどうすれば、ああいうふうにできるのだろう。うらやましいを通り越して、まさに不思議。いつもサーフィン気取って出かけるのだけどいつの間にか溺れてしまって、聞いたこともない小島に流れ着いたはいいが、原住民に脅されて大ピンチ。結局救助隊に助けられてはお小言を食らうのだ。ホントに不思議な世界だ。

  2005/05/25

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• こうゆーのも少し不思議

  こないだから虫歯が痛んで…それはいいのだが、友人に薬剤師の親玉がいて時々薬もらったりする。もちろん「医者に行けっ」とおどされながらもらう。で、鎮痛剤もらって、ふと疑問。鎮痛剤は痛みを止めるもの。しかし時に胃を荒らして痛み出す。ならばなぜ鎮痛剤で胃の痛みが止まらない？不思議だ。で聞いてみた。すると…実は胃に痛点はないのだそうだ。つまり胃が痛いといっても実は胃そのものが痛むはずはないのだそうで。だから胃にカメラいれたからといって、胃そのものが痛くない。。もちろん潰瘍で穴があいたりしたら別。外側には痛点いっぱいあるわけで、それは当然痛い。でも中に痛点はないからちょっとした胃炎くらいで痛くなるのは変。結局のところ、実は胃が痛くなると感じるシステムは不明なんだそうだ。確かに胃が痛いという感覚は存在するのだけれど、要するにまだ解明されてない部分なんだと。胃が荒れたりしたのを感知してまわりの組織が痙攣して、それを痛みとして認識するのでは、ちょうど尿管結石なんかみたいに、という仮説はあるが、実際常日頃から胃は勝手に運動しているわけで、それならしょっちゅう痛まなければおかしいし、痙攣はまた別に胃痙攣とかいうのもあるし。でも確かに「腹」でなく「胃」は痛くなる。わからんな。えらい人の学会のほうでわからんものがおいらにわかるはずもないけど。今日も鎮痛剤だ。なかなか歯の方までクスリ回らないね。効かないよ。

  2005/05/25

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• その後

  そんなこんなで、いろいろ思い出しながら寝ようとしていたら、やれやれ始まりましたよラップ現象。他のブログのぞいてくたびれて、時間はウシミツ午前２時半。最終タバコすい終わり、さあ横になったら始まった。まず取っ掛かりは障子の紙を指でこするような音。なんだ？と思ってしばらく様子見てると、次は部屋の右上の隅っこで「パシパシ」と何かがはじける音。なんだうるせえなと思ってとりあえず無視、そのまま寝込む。ああ久しぶりだなあなんて思いながら。それからまたしばらくして今度は窓をカタカタたたく。「うっせーなー」などと感じつつしばらく凝視するも何も見えず。かかわっててもくたびれるだけだからまた寝ることにした。何の用だろ、なんて考えながら。で、また寝たのだけど、またきた。今度は強力、耳元で手をたたきやがった。「パンパン」とまるで拍手、これにはさすがにビクンと飛び起きた。でも除霊なり交信なりの手続きふむのも面倒なくらい眠かったから「うるせーっ！」と一発どなりつけて、また寝てしまった。用があるならちゃんといえよってなもんだ。へたに恐れず同じ「生命」として対応するのがコツかも知れないよね。普通には見えないだけで、あちこちに存在するわけだから。でもたまに強烈なのもいるからね。注意してね。

  2005/05/24

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• 猫の話

  人生結構長く生きてんだけど、大体猫と一緒に暮らしてた。今いるのはシャム系の女の子でもう１３年も生きてて、本人はもう人間のつもりしてるね。帰りが遅いと玄関で待ってるし。部屋に入ってくるときは必ずなんか話ながら入ってくるし。特に二人だけでいるときは、こいつ人の心を読んでる、なんて思うことはしょっちゅうだね。この間も歯痛で一晩中うなっていたときは、よほど心配だったらしく、ずっと枕元で看病していた(つもり)だったんだね。猫にかぎらず、人間の身近に暮らす動物、ことに犬か猫が著しいけど、たぶん人の心はある程度読んでる。言葉を理解してるわけじゃなくて、おそらくイメージ、たとえば人間が「コップ」という言葉を発したときは頭の中にコップのイメージが出てくるわけで、そういったものを感じてるのだと思う。そう考えれば納得できることは多いね。彼女ともずいぶん長いので、声のイントネーションなんかで大体何を望んでるのかわかってきたから、人間もまたなかなかのものだ。もともといたずらっ子であまったれなんだけど、見ていて面白い。

  2005/05/24

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• 年取ったら

  年取ったら、あんまり不思議なことがなくなってきた。昔はずいぶんいろんなことがあったんだけどね。でも思えば世の中不思議だらけ。いろいろ思い出しながら話を続けましょ。どこまで進めるかわからないけど。

  2005/05/24

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• そうです。これから書くのです。

  世の中不思議だらけ。解明しようとする姿勢も必要だろうけど、肩の力をぬいて首をかしげて楽しもうじゃない。今はもう普通の人になったけど、昔は面白かった。その辺を思い出しながら少しずつ書き足していこうかと思ってます。まずはひとんち覗いてからだね。

  2005/05/23

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