夜学に・・・
プルルルル~。生徒のお父さんから電話がかかる。保護者がわの窓口は殆どの場合お母さんだが、たまにお父さんの所もある。そんなお父さんが窓口の生徒家庭から電話が・・・話し始めからちょっと違和感。で、やはり退塾関係のお話だった。この生徒は本当に勉強嫌いと言うか、覚えが遅いと言うか、とりあえず、最近特にやる気がうせているな~っと思っていた。で、話してみると、どうも夜間学校に進学したいと本人が言い出したそうだ。そして昼間働いて、お金を貯めて専門学校に行きたいと・・・!考え方としては、良いな~と思う。無理して普通科の一番下の高校に目的なしに行くよりかは、よっぽど良いと思える。(目的なしに行くことが悪いとは言わない、殆どがそうだし、その中から気づいてくることの方が多いだろうとも思う)しかし、塾ではその生徒には特に力を入れて教えてもスグに忘れてしまう英語、数学の基本を何度も何度も繰り返し教えてきた。その生徒のように基礎から全然理解できてない子は最初の3ヶ月ぐらいは根気良く基礎的なことを繰り返し言い続けるしかなく。その間は目に見えた成長はないことが多い。しかし、その3ヶ月は無駄になっているわけではなく、その後伸びるための準備を頭のなかで行っているんだと思う。そして、やっとその成果が見えかけてきたところで、ココから伸びてくるんじゃないかって先が楽しみになりかけてただけに、残念な感が大きい。(実際そんな報告もちらほら受けていた)夜間とは言え、高校だから今やってることは絶対に無駄にならないはずだし。知識ってだけじゃなく、アレだけ分からなかったことが分かるようになったって言う体験をもっと実感して欲しかった。しかし、その子の人生。塾として言えるだけのことは言って後は本人の幸せを祈るばかり・・・11月いっぱいまで出来るだけのことをして行こうと思う。