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カテゴリ:映画でしあわせ
私の大好きな映画監督の1人、フェデリコ・フェリーニがインタビュー本の中で「共時発生現象」について答えている箇所があり、すごく面白くて頭に残ってるので、今日はその話を少し。
フェリーニは『そして船が行く』という映画の主役に、イギリス人俳優、フレディ・ジョーンズを抜擢しています。役柄は、イタリア人ジャーナリストの「オルランド」という人物。でもオーディションの時点では、彼が「オルランド」になりきれるか自信が持てなかったといいます。 オーディション後、車でフレディ・ジョーンズを空港まで送っているときもフェリーニは悶々と悩みます。 そのとき!いびきをかいて寝ていたフレディ・ジョーンズの後ろの、窓の外の巨大な看板に「オルランド」と書いてあったのをたまたま発見したのです! 映画の役柄「オルランド」とはおよそ関係ない、企業のアイスクリーム「オルランド」の宣伝看板だったんですが、そのとき、フェリーニはそれまでの疑いが全部晴れ、即、フレディ・ジョーンズと契約を交わしたとか。 説明不可能だけど、↑のように同時に何かが起こる、偶然だけど必然と思える現象ってなんかしらあるかもしれませんよね。 例えば私は、久しぶりに会おうかなと思った友人にメールを打とうとした瞬間、その友人からメールが届くとか、けっこうあります(これは必然というには大げさだけど)。 フェリーニは、↑のような体験はいくらでもあるようで(うらやましい!!)、それ以外にも「空中に巨大な赤じゅうたんが飛んでいると思ったら、近づいてきて帯状になって耳の中に入った」とか、どえらく不思議な経験をかなりしてます。 毎日そんな経験できたら……。考えるだけでわくわくします~。 そんな彼の不思議~な体験は映画にも見事にいかされてて、しかも視点がいつもあったかい感じなので、私は本当に彼の作品が好きなのです(全部好きというわけではないけど) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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