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四つ葉のふくろう

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Feb 5, 2005
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カテゴリ:映画でしあわせ
 トッド・ソロンズ監督の「ウェルカムドールハウス」('95)は相当好きな映画のひとつです。シニカルな感じ炸裂です!

 11歳の少女ドーンという子が主人公ですが、このぐらいの歳の子が出てくるの映画って“よくある映画”だったら「純粋無垢」な感じで描くじゃないですか。「けなげ」とか「かわいらしい」とか「一生懸命」って感じもあるか。

 そんなのこの映画に期待してはいけません。皆無。

 クラスメートからは「ブス」と罵られるクラスの嫌われモノ。家に帰れば母親は妹をえこひいき。兄ちゃんや父ちゃんは、別世界でたいした接触もなし……。性格もどんどんひねくれてっちゃいます。

 でも悲しい、つらいは一切なし。

 ドーンは家出をしても誰にも気づかれない、クラス一番のワルガキに犯してやると脅される、熱を上げた彼の気を引こうとおしゃれしてもズレまくり……などまあとにかく悲惨な、でも強烈な笑えるエピソードがこれでもかと連呼します。でも可哀相と描くのではなく、彼女だって親に怒られればキー!!と妹のお気に入りの人形の首をチョン切ってしまうなんて場面も出てくるんですね。

 子どもってどこか残忍な面もあるかと思いますが、そんな点は余すとこなく見れる。かといって嫌悪感のようなものもありません。あっけらかんに明るい。そのへんのサジ加減は最高にうまい監督ですね。

 ただしその後トッドソロンズ監督は「ハピネス」という映画も作ってますが、これは私には物足りないというか、あと一歩……という感じ。ウェルカムドールハウスっぽい衝撃は得られなかったんですね。

 最新作は「ストーリーテリング」。DVD借りたし見ようと思ってますが、なんせウェルカム~が強烈だし、あれ以上ってことはないだろうなー。





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Last updated  Feb 5, 2005 10:01:14 PM
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