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テーマ:おすすめ映画(4052)
カテゴリ:映画でしあわせ
押し入れを整理していたら、フェデリコ・フェリーニの『アマルコルド』のビデオが出てきた。
以前もフェリーニネタは書いたけど、わたしフェリーニ大好きです。『道』については後日書くとして『アマルコルド』の話を。 彼自身の少年時代の体験が下敷きになっていることで有名なこの映画、春の綿毛が舞うところから始まり、その後1年間の四季を描きながら、少年と彼を取り巻く人々の生活をユーモラスに追っています。 春の祭り、小さな町にくる豪華船、ファシズム旋風、精神を病んだ叔父の事件……。いろんなエピソードが出てきてあちこちシーンが飛ぶ感じもしないではないが(笑)、どの場面もとっても丁寧につくられてるなあというのは伝わります、きっと。 圧巻は孔雀の出てくるシーン。あまりに強烈で忘れられません。目が覚めるような鮮やかな孔雀。この孔雀だけでも必見です(笑)。 よくよく見たら制作年はなんと1973年!!!!!!! 自分が生まれる前に作られた映画とは思えないほど、今見てもまったく色あせてない。さすがフェリーニ! あと、食事風景。フェリーニ映画で食事風景ってすごく印象深いものが多い。とにかく食べる、食べる、食べる。決して上品な食べ方じゃないけど、フェリーニ映画の食べるシーンは“生きる活力”みたいのも見えるような……。 あんまり絶賛しすぎもどうかとは思いますが、最後にもうひとつ、フェリーニ映画に欠かせないニーノ・ロータの音楽! 一度聴くとほんと、忘れません。いや、忘れても、一小節流れたら「あ!」と思い出す。そのぐらい強烈。そんな音楽を生み出せるってほんと才能。ニーノ・ロータなしではフェリーニ映画も未完成のままだったかも…ってそのぐらい音楽が映画に影響を与えるってすごいなあ。 音楽が影響を与えた映画。ほかにもいろいろあるのかも……。 ところでフェリーニと画家のシャガールはわたしにはどうしてもダブるのですが……。シャガールもあったかい感じの絵だからか!?2人に共通してるのは、ピエロ(もしくはピエロ的なもの)がけっこうモチーフになるところと勝手に解釈してます。 シャガールもやっぱり大好きで、シャガール見るためだけにニースに飛んだことがあります(笑)ニースには、シャガール美術館があるんです。まあこの話はまたの機会に。
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